目黒 side









渡辺｢俺さあなたとヤる｣









田中｢まじで、？｣










渡辺｢あの子結構気に入った｣









渡辺｢1時間目康二とシてたし、｣

   







下駄箱前でコソコソ話をしている先生達。




少し姿勢を低くし2人の前を通った時、

会話の内容が耳に入った。 









あなたのことを話していて、

渡辺先生…ついにかとか思った。




なんでかって？









今まで高校や大学とかで女を捨ててきた彼。


高校から渡辺先生と一緒の俺は、

何回も女の子が教室に戻れば号泣していて。




クズだな、とか思ってた。









先生になっていつかは生徒に手を出す

なんて思ってたけど今日まさに実現させようと、



俺的には未成年を傷つけるのは嫌い。




ヤっては捨てて、翔太くん。









｢あなたっ…｣








 
あなたを探し回った放課後。




階段をかけ登ればちょこちょこと歩くあなたの姿。


俺はあなたの肩を掴んだ









『目黒先生っ』









ピクっと肩を驚かせ俺を見る。




この顔でどこまで嘘を信じるか。
 
イケメンだったらなんにでもついて行くの？









｢あなた、早く行って｣










家の鍵。大好きな人にしか渡さなかった。




ノートの端を切り取った紙を、

あなたに渡すと？が浮かぶ彼女。









純粋な気持ちは、

まだ残っている事に俺は安心する。




俺以外の奴に体見せないで。