第11話

🧼🎀
1,858
2020/12/21 22:14










「ありがとうございました」









渡辺先生の事で頭の中いっぱいで

50分はあっという間に過ぎていった。




休み時間になり教室を出ようとした時、

渡辺先生に声をかけられた。









渡辺「ちょっと、話」









そう言うと私の隣に来て小声で言う。









渡辺「放課後居残りな」










『え、いや、なんで、?』









渡辺「先生と勉強」










そう言うと教室から出ていった渡辺先生。




頭の中は興味津々で、

今にでも渡辺先生の手を握りたい。














数時間後。














田中「さようなら〜」










『はぁ、、』










田中「渡辺先生の所行くんでしょ?」










『なんで、知ってるの?』









田中「仲良いから…ね」










田中「空き教室にいるらしい」










そう言うと私の背中を押して、

廊下に出させる。




田中先生を見れば小さく頷いて手を振った。









田中「渡辺先生…独身だぞ、」








そういう田中先生の表情は、

今にでも笑顔が消えてしまいそうだった。










『田中先生…ありがとうなんか。』










そう言い、私は先生から離れた。




階段を上がり静まり返った廊下を歩いていると、
後ろから肩を掴まれる。









「どこ行くんだよ、行くぞ」










『…目黒先生っ、』










目黒「渡辺先生は女落とすの上手いから、」










目黒「今までどんだけの女が悲しんだか」









『え…、』










目黒「早く行かないと来ちゃう」











そう言うと手首をつかみ廊下を小走りで走る。

目黒先生の後ろ姿はとてつもなく素敵だ、




すると階段先で止まる。











目黒「これ、持ってて。」









『…鍵?』









目黒「生徒に家の鍵渡すのやばいけど」









目黒「それくらいお前は特別な存在なのよ」










目黒「この事は秘密だからね」










そう言うと1枚の切り紙も渡されて、

ゆっくり折ってある紙を開ければ










門出たら黒い車が止まってあるから

そこの助っ席に乗って、


運転席にいる向井に俺ん家まで送って貰って。




7時には帰るから。









目黒「よろしく…」











『先生っ、』










目黒「俺との約束ね。」










先生と生徒の関係は、

バレたら終わりなのが私をドキドキさせます。



















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