目黒「知ってる?あなたちゃんの事評判いいよ?」
『…え?』
目黒「先生たちの間で、ま、えろいっていうね」
1番前の席に座る私に近寄りながらそう言う。
だんだん近づいてくる度に甘い匂いが、
田中「気に入られてんだから少しは嬉しがれ」
『…やっ、』
目黒「なに、口答え?」
田中「今日ヤる?」
目黒「いいっすよ、空いてるんで」
『私はぁ、帰ろっかな。』
目黒「何言ってるの。」
目黒先生は私を強引に立たせ私の方へ来る。
私は後ろに足を運ぶが椅子にぶつかってしまい
どこにも行けない状態となった。
目黒「かあい、いつもこんなん?」
田中「俺には慣れてるからこんな可愛くねーよ」
『…っ、』
目黒「可愛くないとか言われて悔しがってるの?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!