第2話
ホームルーム
初ホームルーム
担任の祝いの言葉から、長々とどうでもいい話に繋がって行く。
15分後....
学級委員を1年から率先してやりたいというのは珍しい話だ。
みんなこの時期は周りを見て、浮かないようにしている時期。
そのうち打ち解けたら、徐々に自分を出して行く。
これが定番の1年一学期だと思うのだ。
俺は家から遠目の学校にしたため、知り合いは誰一人居ない。
とりあえず出席番号1番...は女子か..じゃあ2番の奴に入れるか。
集計の結果....
ぼーっと流す
ぼーっと拍手して
ぼーっと自己紹介
目立たない具合に
やだなー
俺の番かよ...
まあ適当で、最低限言っとけば良いだろ
その後も数人自己紹介した。
こうして場は流れ、俺は委員会に所属する事なく終わる。
つもりだった。
ああ。彼女は風紀委員になったんだったな…。
まあ知り合いでは無いし、彼女が決めてくれた方が良いだろう。
「だるいし…」とか「綺羅良様の仰せのままに」とか、様々な声があったが、俺は前者だ。
同じ名前の奴クラスにいたっけ…
いやいない。ならなんで俺なんだよ。
このクラスメイト全員からの「お前がやれよ?」の籠った「ないでーす」は俺は追い詰めた。
この後就任者から一言的なのがあったが、当然流した。