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第3話

アイドル⇔いじめられっ子
風紀委員とかいうめんどくさい役割を任されてしまった。
そんな高校生活最初の休み時間。
運良く窓際だったので窓の外を眺めていた。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
あの...
電線に雀が留まっている。
10羽くらい固まって留まっている十数センチ横にたった1羽留まっていた。
俺みたいだなぁ...。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
あなたくんっ!!
急に耳元で名前を叫ばれて、驚いて振り向いた。
クラス中がこっちを見ている。
あなた

...な、なに?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ちょっと来て...
俺は手を引かれるままに廊下を歩いた。
休み時間が始まって約2分。残り約8分。
ぼーっとしていたかったな。
あなた

どこ行くの

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
.....
なんかクラスのアイドル的な人も大した事ないな。
こんなのの何処がいいんだろう。
手を引かれるままに歩き続けた。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
....
屋上の扉の前の踊り場に着いた。
ここは廊下の隅の階段を登らなければ着かない。
屋上には何も無い。
つまり誰も来ない。
あなた

どうしてこんなところに....

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ぁの....
あなた

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ぃまから...
綺羅良は屋上の扉を開けた。
屋上の囲いは1mあるかないかくらいだった。
ここは5階なのに不注意な囲いだ。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
とびぉりる...か..ら
彼女は過呼吸になっていた。
こいつの言っていることがまるで理解できない。
あなた

なんで

整理も出来ずに単調な疑問で返すしかなかった。
今日知りあったやつがわざわざ俺の前で死のうなんて意味が分からない。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
いきてたく...ないから
簡単な理由だった。
でも理解し難い理由だった。
それだけで死のうなんて勝手だなと思った。
あなた

なんで俺を連れてきたの

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
....っ
彼女は屋上の端に向かって走り出した。
俺も少し遅れて走り出した。
あなた

おい!

彼女の腕を掴んだ。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
離してよ…
あなた

意味が分からん
そういう病気なのか?

たまにいる精神的な病の子なのかもしれない。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
はっ...ひっ.....
過呼吸でもう喋れなくなっている。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ひにっ...たぁ...
死にたい死にたいって....また勝手に。
あなた

とりあえず保健室まで運んでやるよ

お姫様抱っことかいう高度なテクニックは持ち合わせていないので、おぶろうと思った。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
やっ.....みんな...こわい...
あなた

保健室の先生は怖くないだろ?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
人が...いや...
あなた

俺は人外かよ....

途方に暮れて頭を掻いた。
まだ約5分。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
うぅ....はっ...ぁっ..
なんか泣き出してしまった。
めんどくさいけど放置もできない。
あなた

とりあえず次の授業は出ようぜ?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ふっ...ぅん..
ゆっくり頷いた。
あなた

次の授業で終わりだから、それまで我慢してろ

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
また...ここ..くる?
あなた

放課後でいいか?

半ばやけくそだ。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
あり...っとう
とりあえず時差を付けて教室に戻る事にした。
教室に入った瞬間見られたけど、彼女がいなかったからか、そこまで見られなかった。
彼女が入ってきたら少しざわついた。
クラスメイト
綺羅良ちゃん!
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
わっ!なになに!?
クラスメイト
何してたの!?
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ちょっと風紀委員の事で話してただけだよ〜
切り替えが早いなアイツ。
クラスメイト
そっかぁ...なーんだ
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
うん?
腑に落ちなそうな笑顔で返す。
何考えてるか分からない。



授業は終わった。高校生にもなって自己紹介カードを書かされた。
あとはホームルームか。
担任教師
明日も教科は無いので....
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
......
彼女は泣きそうな目でこちらを見つめてくる。
俺はどう返していいか分からず、そっぽを向きながら、左手でグッドサインを出した。
担任教師
では挨拶!学級委員お願い!
藤澤 蝶舞
藤澤 蝶舞
起立!気を付け!礼!
クラスメイト
さようなら!
彼女は真っ先に教室を飛び出した。
下駄箱とは逆方向だったため、怪しまれていたが、後を追う人はいなかった。
あなた

はぁ....

俺も屋上に行く事にした。
とりあえず大体いなくなるまでのんびり帰りの準備をした。
残り数人で先生と喋っている程度になったので、行く事にした。
遅すぎて飛び降りてたらどうしよう。
少し足を早めた。
あなた

おまたせ

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ぉそい...
あなた

ごめんって

なんで死にたがっていたのか聞くか。
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
許さない....
あなた

え"?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
...うそ..
あなた

はぁ....
で、なんで死にたいなんて言ってたんだよ。

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
こゎぃ...
あなた

なんで怖いんだよ…

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
男子は変な目で見てくる....
後ろの席のブタは...足で...お尻つつぃ...てぇ..
あなた

うわっ...キモ

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
女子は...シャーペン折って..くるの
あなた

あんなに仲良さそうだったのに?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
中学の時は…トイレに...顔を...押し込まれぇ...てぇ..
ふっ...踏まれっ...
あなた

エグイな…

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
女子は...いじめてくる....
男子は.....ぃやらしぃから...
尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
こわい...
あなた

違う学校に行けばよかったんじゃないのか?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
ぉどされてた....
違うっとこ...行ったらぁ..写真ばら撒くって…
あなた

写真?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
トイレでいじめられてた時に...裸で..水かけられた...写真
あなた

そっか...それで、いじめられるのが嫌だから死にたいって?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
そう....
あなた

先生とかは?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
中学校の時、担任に相談...したら..
お尻を触りながら…「俺が忘れさせてやる」って...
あなた

ひっでぇ学校だな....
じゃあ窓口は?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
携帯は持ってない...
あなた

持ってそうなのに…

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
盗られた....
あなた

あ..そう
じゃあ固定電話は?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
お母さんは知らないから…
あなた

じゃあ親がいない時に

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
お母さん外に出ない...買い物も食事も自分でする...
あなた

ひっでぇ家だな...

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
助けて...
まあ俺は一人暮らしだが、泊めるのも抵抗がある。
しかしこのまま家に返して、明日またいじめられるのも可哀想だ。
あなた

もし俺が泊めてやるって言ったら?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
いいの...?
あなた

俺がいやらしい目的で泊めるって言ってるとは思わないのか?

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
思わない...あいつらとは違う目をしてる
あなた

じゃあまあ、相談窓口に電話して、自体が落ち着くまでな…

尾能 綺羅良
尾能 綺羅良
本当!?
あなた

仕方ないし...

こうして俺と綺羅良の同居が始まった。