笑顔を見るとキュンとするのも
お弁当を作ってあげたいと思うのも
キスをされて嬉しかったのも
女の子に囲まれてるのをみて辛くなるのも
全部そうだ…
私はテオくんのところまで走った
周りの女の子の目線なんて気にしない
テオくんのところに行きたかった
「ごめん、俺あの子のとこ行ってくるわ」
と、テオくんは集まってきた女の子達に構わずこっちにきてくれた
あ…
恥ずかしすぎるっ、
私が走り出そうとしたその時
テオくんが私の腕を掴む
私の腕を離したテオくんは、私の行く方とは逆に歩いて行ってしまった
家に帰った私は窓から外を眺めていた
見上げた空に、小さな光が流れていった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。