第28話

テオくんへのラブレター?
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2020/01/10 01:07
テオくん
テオくん
じゃあ、最初に優馬にガーッと1位取ってもらって、鈴香とあなたでキープ、最後に俺が一気に差をつける!
「いいんじゃね?」
「じゃあバトン渡す練習もはじめないと」
あなた

校庭行こっか


リレーになった私達は昼休みに練習をした
他の競技にも出るし、放課後には部活もあるから昼休みの少しの時間しか練習が出来なかった。









テオくん
テオくん
左で受け取ったらいい?
あなた

んー、どっちの方がいい?

テオくん
テオくん
こうだから…右か
あなた

わかった!じゃあこう渡すね

愛華
愛華
あなたー!
教室の窓から校庭に向かって愛華が叫んでる
あなた

危ないよー!どした?

愛華
愛華
もう戻っておいで〜!
時計を見るとあと3分で授業が始まる
テオくん
テオくん
やっべー!あなた行くぞ!
テオくんに腕を引っ張られて私は校舎に走った






テオくんが靴箱を開けると…
テオくん
テオくん
なんだこれ
あなた

え?それ…

テオくんが持っていたのは一通の手紙…



ラブレター?
テオくんがそれを右ポケットにしまった
テオくん
テオくん
ほら、あなた!
遅れちゃう!
あなた

あ、う、うん!

誰からなんだろう…

ほんとにラブレター?

いつ読むのかな…
愛華
愛華
もーギリギリなんだから〜
テオくん
テオくん
ごめんごめんっ
教えてくれてありがとな!
キーンコーンカーンコーン






















放課後、部活が終わった私はいつものように校門に向かった…
あなた

あ…

テオくんがさっきの手紙を読んでる?
そっと近づこうと思ったけど、テオくんが振り返ってしまった
テオくん
テオくん
あ!おつかれ!
あなた

お疲れ様!

テオくん
テオくん
帰るか〜
さりげなくいつものように手を繋いでくれるけど…










なんて書いてあったの?なんて聞ける訳もなく…
テオくん
テオくん
ん?あなたなんかあった?
あなた

え?ううん
なんでもないよ!

テオくん
テオくん
そっか…なんかあったら言えよ?
あなた

うん!大丈夫

右ポケットの手紙に、ただ嫉妬して帰っていた



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作者
作者
ラブレター貰ったことある?
じんたん
じんたん
直接告白してもらうことの方が多いかな〜

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