二軒隣のお兄ちゃん
一生懸命、追いかけてきた、この２年。


同じ高校に行くために。
毎朝、同じ電車に乗るために。



でも、彼の目には、私はそんなふうに映っていない、、、

優しいお兄ちゃん





、、、な、だけ。














高校、初日。
ヒトの目にさらされる。




おはよう、風磨、彼女？

ちがう、妹かな？





おはよう、かわいい彼女？

ちがう、妹かな？





菊池くん！！彼女⁉︎

あの子、新入生！？

どーゆーこと？

彼女なの？

仕方ないって、なによ。

いつまでも、子ども扱いしないでよ。

ふうまは、３年の校舎に消えて行った。








モヤモヤする、、、

タダ、憧れてると思ってんの？

朝とは違って、私はふうまの少し後ろを歩いた。



いつも何とも思わない、彼の背中は、とても大人に見えた。



幼なじみのお兄ちゃんだと思ってた。
憧れのお兄ちゃんだと思ってた。



でも、今日は、とても遠くに見えた。







見たことのない、ふうまを見た気がした、、、

，

明日から、高校になって、初めてのテスト期間。
ふうまの特別授業。

張り詰めてた心が揺れる、、、

涙が、溢れる、、、

あたしの好きなふうまは、あたしが追いつけるはずもなく、
とっても、大人に見えた。



数学のノートに私の涙が染みてた。





いつか、この人の横で、同じ景色を見たい。
そんな、人になりたい。

いつでもメロディ
口ずさめば
なにがあっても大丈夫
心はもっと強くなれる

一緒に歌ってみよう
今覚えたばかりの歌
メロディが君と僕を繋いでる
見えないけどね　不思議
へたくそでも気にしないよ
君はもう友達さ
la la la...

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



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