第14話

しゃんしゃんしゃん
398
2019/02/09 05:36
記憶が無い

なんで私は部屋にいるんだ。

全く記憶が無いぞ

ガチャ

兄「あ、起きてる」

「…」

兄「今何時だと思う?」

「…さぁ?」

兄「夜の6時



2月9日の」

「………。
はっ!?」

私の頭が正しければ受験した日は8日…

え、待って時間飛びすぎ!!!

兄「丸々一日寝てたな
とりあえず熱はかるから。」

なんの整理もつかないままお兄ちゃんに体温計を貰って熱を測る

その間お兄ちゃんは色々話してくれた

兄「あなた倒れたの。楽屋のドアの前で
まぁその前に連絡もらってたから迎えいくと、メンバー全員でお前の周りにいて、めちゃめちゃ心配そうに看てたよ

その時熱は41度あって、流石の俺でもひとりじゃ無理だから病院行って検査したらただの風邪。
インフルじゃないことが奇跡だよ。」

「…倒れた。私?」

兄「そう。
インフルじゃないからな。
そこから点滴してもらって家連れて帰ってきたの
でも全然起きねぇの。
だからもう放っておこうって。」

「結構雑よね。あなた。」

兄「まぁな。
でもお前が無事でよかったよ。」

「あ、うん…」

兄「あなたさぁ、頑張りすぎなんだよ
少しくらい休んでもいいんだよ。」

「でも、」

兄「でもじゃない。
今はもうずっと休んどけ。
この一週間は仕事入ってないから。」

「え…」

兄「そんな間抜けな顔すんな
体温計見せて」

「…

はい」

兄「9.5…」

「…お腹空いた」

兄「お粥作ってあるから
それ食べたら寝ろよ」

「うん…」

兄「じゃあおいで」

「抱っこしてくれるの?」

兄「今回だけな。」

「ふふ」

色々言いたいことはあるけど、今は閉まっておこう。

ちょっとだけ甘えよう。この状況に。

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