第7話

幼なじみと初恋は実らないwithきりや
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2019/03/24 10:41
きりやん視点
あなた
あなた
きりやんっ、次移動教室だよ
一緒に行こ~
きりやん
きりやん
お、おー
俺は幼なじみのあなたに恋をしている。
親いわく、あなたの親とは親友でとても仲がいいらしい。幼い頃は近くの公園でよく遊んだりしていた。
俺達も昔から仲が良く、ほぼ一緒いにた。
俺達は廊下を横並びに歩きながら話をした。
あなたが笑った顔を見るのが好きで、俺一人のものにしたいと思ったことも思ったこともあった。
……思っただけだからね!?
あなた
あなた
あははっ、あのとき面白かったよね~
あのときNakamuが~…
きりやん
きりやん
はははっ!そうそうあいつの行動にはビビったわw
あなたの笑った顔を見るたびに「あぁ、好きだなぁ…」と思う。
…だけど、俺の恋は叶わないだろう。
ほら、幼なじみとの恋と初恋ってかなわないって言うじゃん?
俺が恋をしている相手は幼なじみでしかも初恋だぜ!?ここまで来ると流石に俺哀れすぎないかぁ?
しかも、あなたは
きりやん
きりやん
…そういや、好きな人はどうなったの?
あなた
あなた
えっ…あ、…相変わらず、みたいで…
好きなやつがいる。
それを聞いた時、俺は息ができなくなるんじゃないかってぐらい胸が苦しかった。
その日は、あー、失恋かー…なんて部屋で小さくつぶやきながら馬鹿みたいにガキみたいに泣いた。
辛かった、だから俺の分まであなたには頑張ってほしかった。
きりやん
きりやん
そろそろ告白、してみたら?
あなた
あなた
えっ
きりやん
きりやん
仲いいんだろ?
誰かに取られる前に、俺は言った方がいいと思うけど
取られてしまった俺みたいにならないように
あなた
あなた
そう…かな?
きりやん
きりやん
大丈夫、あなたなら伝えられる
俺が保証する
あなた
あなた
うん…また、考えてみる
きりやん
きりやん
ん、ゆっくりでもいいからちゃんと考えなね
移動教室での席は俺達はバラバラなのでそこであなたと別れた。
あなたの背は小さいので、前の方の席に座っている。俺も目が悪いからそこそこ前だけど。俺はあなたの後ろ姿をこっそりと見た。
…頼むからさ、早く告白して結ばれてくれよ。早く、俺のこの気持ちに見切りをつけてくれよ。
ふと、あなたが俺に好きな人のことを話したときを思い出した。
あなた
あなた
ねぇ…きりやん、私ね好きな人が出来たんだ
きりやん
きりやん
え…マジ?
あなた
あなた
うん
あなたの顔は真剣で、その言葉は嘘偽り無いことを語っていた。
俺は動揺しているのを悟られたくなくて、わざとらしく茶化すような態度をとった
きりやん
きりやん
へ、へ~!じゃあ告白とかすんの?
あなた
あなた
…ううん、たぶん…しない、かも
きりやん
きりやん
しないと後悔するかもしれないけど、いいの?
あなた
あなた
…叶わない、と、思うから
きりやん
きりやん
…その好きな人って誰?先輩?後輩?クラスメイト?
あなた
あなた
…それはまだ内緒
きりやん
きりやん
えー
その日の帰りは俺は好きな人についていろいろ聞いた、あなたはなにか少し寂しそうな顔をしながら話していた。
あなた
あなた
その人ね、かっこよくて、面白くて、優しくて、みんなの人気者なんだ…
いつも私に笑いかけて、いつも私を引っ張ってくれるあの人を私は好きになったの
きりやん
きりやん
へぇ…俺、あなたの恋応援するから頑張れよ
あなた
あなた
…うん、ありがとね、きりやん
昼休み、中庭でシャークん達と昼飯を食いに廊下を歩いていると、あなたが口を開いた。
あなた
あなた
…きりやん、私、今日告白する
きりやん
きりやん
へ?
思わぬカミングアウトに間抜けな声が出た
あなた
あなた
後悔するかもしれないって言ってたしね
きりやん
きりやん
あ、あぁ、頑張れよあなた
あなた
あなた
うん、頑張る
その後俺は放課後までずっとぼんやりとして過ごした。おかげで俺のノートは2時限分真っ白誰かにノートを借りて写さなきゃな…。
放課後、俺は俯くあなたの頭を撫でて笑った。
きりやん
きりやん
そう緊張するなって、きっと大丈夫だから
あなた
あなた
…うん、ありがと
あなたは顔を上げるとニコリと笑った。
そんな顔しないでくれよ、苦しくなるだろ。
「じゃ、頑張れよ」といい俺は背を向けた
あなた
あなた
待って…!
制服の袖を引っ張られ俺は驚いて後ろを向く、あなたが俯いたまま袖をきゅっと握る。
きりやん
きりやん
どうした?今日言うんだろ?
あなた
あなた
…あのね、きりやん
きりやん
きりやん
ん?
あなた
あなた
まだ…気づかないの?
きりやん
きりやん
え…?
あなたは顔を上げて俺を見た。あなたの頬は上気していて、目はしっかり俺の目を見ていた。
あなた
あなた
………私
あなた
あなた
私…きりやんのことが好きなの…
その言葉を聞いた瞬間俺の顔はアホみたいに赤くなった。俺につられるようにあなたの顔も赤くなった。耳まで真っ赤だ。
…え!?あなたは俺のことが…え!?
ん!?ちょ、ちょと待っt…
あなた
あなた
…きりやん?
真っ赤になって頭の中が混乱中で、固まっている俺を見上げるあなたの顔は、なんて言うか可愛すぎた(語彙力)
きりやん
きりやん
ちょ、ちょと待って、落ち着かせて…
1回顔を後ろに背けすーはーと深呼吸をしてあなたと向き合う。
あなた
あなた
あ…えと…その…
バチッ
あなた
あなた
ビクッ
俺は両手で自分の頬を叩いた。
しゃきっとしろ!俺!男だろ!
俺は息を吸い込みあなたの目を見て言った。
きりやん
きりやん
俺も!あなたが好きだっ!
教室から夕日の光が俺達を優しく包み込んだ。





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後日、こっそりと見守っていたNakamu達がスマホでしっかりと動画で撮っていて、俺の説教を受けるのはまた別の話

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