シャークん視点
放課後、教科書などをカバンの中に入れてるとあなたがカバンを持ちながら俺の席に来た
これというのは、ホラー映画のこと。俺はホラーは得意じゃない。
あなたは口を尖らせて不満そうにした。
あなたを説得していると横からNakamu達がやって来た
誰か止めろよ…
俺はホラー好きじゃねぇって、知ってて言ってんだようけどさぁ…
俺はひたすら6対1という圧倒的不利な状態で抵抗し続ける
その顔は反則だ
俺は昔からあなたのその顔に弱い。うるうるした目で見つめられたら断れないだろう。
6対1という圧倒的不利な状態とあなたのうるうるした目に完全敗北だ。
まだ若干潤んだ目が光の加減かキラキラと輝いてみえ、思わず少しの間見とれてしまった
ため息をついてるときんときが肩を軽く叩いた
俺はNakamu達と喜ぶあなたを見た
帰宅後、俺はある程度掃除をした。いつも家は綺麗にしているため掃除をしてもそこまで変わらなかった。ソファでくつろいぎながら少し考えた。
Nakamuやきりやん達はしょっちゅう家にゲームをしに来る。だけど俺が渋った理由はあなただ。
ピーンポーン ガチャ
あいつらが来る時は鍵を開けてある。鍵をしめているとアホみたいにチャイムを鳴らされるのであらかじめ開けておいた。
ゾロゾロと家に入ってくる一同。
ったく、ここは宿屋じゃねぇっつーの
ホラー映画のDVDを入れると再生ボタンを押した。
なんでみんなそんな楽しそうなの?
あなたは最初は楽しそうにしてたけど、中間ぐらいでは相当びびっているのか少しした動きでも敏感に反応するようになった。
『ギャァァァァ!! 』
俺も何だかんだで悲鳴を抑えているとふと服の裾を見ると、あなたがきゅっとつまんでいた。
その可愛らしい行動にキュンとする
…可愛すぎだろ
視線を感じ床に座っていた俺はソファの方を見た。そこにはブルークとNakamuがいいなぁ…と視線を送っていた
俺はにっと笑い少しほこらげにした。
俺は…俺達はあなたが好きだ。
いつも無邪気で純粋で、そして友達思いの優しいあなたを俺らは好きになった。
いつかこの気持ちを伝えたいと思うが、今は君を守る騎士になりたい
俺はもう片方の手であなたの頭をポンポンと撫でた。
あなたは俺を見るとへにゃっと笑った。
…いつか俺だけが守るときがくるかな…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。