第2話

君は俺達のお姫様withワイテルズ
6,221
2019/03/21 16:30
シャークん視点
あなた
あなた
ねぇねぇ
放課後、教科書などをカバンの中に入れてるとあなたがカバンを持ちながら俺の席に来た
シャークん
シャークん
ん?
あなた
あなた
これシャークんの家で見ようよ!
シャークん
シャークん
ダメ
これというのは、ホラー映画のこと。俺はホラーは得意じゃない。
あなたは口を尖らせて不満そうにした。
あなた
あなた
え~
シャークん
シャークん
え~じゃないの
俺がホラー好きじゃないの知ってるだろ?
あなた
あなた
知ってるけど~
Nakamu
Nakamu
なになに?何の話?
きりやん
きりやん
なになに~?
Brooook
Brooook
僕も入れて~
あなたを説得していると横からNakamu達がやって来た
あなた
あなた
あ、シャークん家でこれ見ない?って話
Brooook
Brooook
え、見た~い
きりやん
きりやん
俺も見た~い
Nakamu
Nakamu
俺も~
きんとき
きんとき
賛成~
スマイル
スマイル
賛成
誰か止めろよ…
俺はホラー好きじゃねぇって、知ってて言ってんだようけどさぁ…
シャークん
シャークん
俺は許可してないぞ
俺が許可しない限りダメだかんな
俺はひたすら6対1という圧倒的不利な状態で抵抗し続ける
あなた
あなた
ねぇ…お願い…(うるっ)
シャークん
シャークん
うっ…
その顔は反則だ
俺は昔からあなたのその顔に弱い。うるうるした目で見つめられたら断れないだろう。
シャークん
シャークん
そ、そんな顔したって…
あなた
あなた
シャークん…ダメ…?(うるうる)
シャークん
シャークん
~~~っ!!あーもう!!分かったよ!!
6対1という圧倒的不利な状態とあなたのうるうるした目に完全敗北だ。
あなた
あなた
ほんと!?ありがとう~!!
まだ若干潤んだ目が光の加減かキラキラと輝いてみえ、思わず少しの間見とれてしまった
Nakamu
Nakamu
イエーイ!家帰ったらすぐシャークん家集合な!
シャークん
シャークん
はぁ…
ため息をついてるときんときが肩を軽く叩いた
きんとき
きんとき
しょうがない…あの顔には誰も勝てないよ…
シャークん
シャークん
だよなぁ…
俺はNakamu達と喜ぶあなたを見た
帰宅後、俺はある程度掃除をした。いつも家は綺麗にしているため掃除をしてもそこまで変わらなかった。ソファでくつろいぎながら少し考えた。
Nakamuやきりやん達はしょっちゅう家にゲームをしに来る。だけど俺が渋った理由はあなただ。
シャークん
シャークん
…こんな俺でも、恋してるってのに
ピーンポーン   ガチャ
あいつらが来る時は鍵を開けてある。鍵をしめているとアホみたいにチャイムを鳴らされるのであらかじめ開けておいた。
Brooook
Brooook
おじゃましまーす
あなた
あなた
おじゃまします
Nakamu
Nakamu
おじゃましまーす
スマイル
スマイル
おじゃまします
きんとき
きんとき
おじゃましまーす
きりやん
きりやん
おじゃま~
ゾロゾロと家に入ってくる一同。
ったく、ここは宿屋じゃねぇっつーの
シャークん
シャークん
はいよ
あなた
あなた
わぁ~!広ーい!
Brooook
Brooook
鬼ごっことかしたら楽しそう
シャークん
シャークん
止めてくれ
ホラー映画のDVDを入れると再生ボタンを押した。
なんでみんなそんな楽しそうなの?
あなたは最初は楽しそうにしてたけど、中間ぐらいでは相当びびっているのか少しした動きでも敏感に反応するようになった。
『ギャァァァァ!! 』
俺も何だかんだで悲鳴を抑えているとふと服の裾を見ると、あなたがきゅっとつまんでいた。
その可愛らしい行動にキュンとする
…可愛すぎだろ
視線を感じ床に座っていた俺はソファの方を見た。そこにはブルークとNakamuがいいなぁ…と視線を送っていた
俺はにっと笑い少しほこらげにした。
俺は…俺達はあなたが好きだ。
いつも無邪気で純粋で、そして友達思いの優しいあなたを俺らは好きになった。
いつかこの気持ちを伝えたいと思うが、今は君を守る騎士になりたい
シャークん
シャークん
怖いの?
あなた
あなた
こ、怖く、ない…
シャークん
シャークん
はいはい
俺はもう片方の手であなたの頭をポンポンと撫でた。
あなたは俺を見るとへにゃっと笑った。
…いつか俺だけが守るときがくるかな…。

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