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第3話

* 純白の部屋で大博打 *
 純白の部屋を見事歴代最短記録で脱出した俺は、純白の部屋の貸切権を見事ゲットした。
 そして、今日。俺は人生最大の大博打をする。
ユカリ
ユカリ
え、どうしたの? いったい何事、シンジくん?
 純白の部屋に戸惑っているユカリに向けて、俺は歌った。密室だからこそ、響く声に愛の言葉をたくさん乗せて、俺は切々と訴えていく。
シンジ
シンジ
ユカリのこと、一生愛します。……俺と、結婚してくれますか?
 純白の部屋の中、純白のベールを掛けて隠していたカラフルな花束を渡しつつ、俺はユカリにプロポーズをする。
 流石にプロポーズはユカリも予想していなかったらしい。しばしの間、呆気に取られた表情を浮かべていた。だが、すぐに大きな笑みを浮かべ、俺の手の上から花束ごと握り占めてくれる。
ユカリ
ユカリ
本当、シンジくんは一発勝負だけは強いんだよねえ
シンジ
シンジ
……え?
ユカリ
ユカリ
この部屋の使用権獲得とか、プロポーズとか。ここ一番の勝負って絶対に外さないわよね。
その選球眼というか。そういう嗅覚というのかな? 凄いなって本気で思っている
シンジ
シンジ
……それ、褒めているの? 微妙に一発勝負以外はポンコツと言われているような気がしなくもないんだけど……
 微妙な面持ちになってくる俺を見て、クスリとイタズラな笑みを浮かべる彼女……いや、婚約者になったばかりのユカリはあっけらかんと言い放つ。
ユカリ
ユカリ
勿論、褒めているわよ! 勝負所だけ外さない勝負師なところも含めて、シンジくんのことが大好きなんだから!!
シンジ
シンジ
何か、ユカリには一生敵いそうにないなあ……
 何だかんだ言いつつ、俺の一大イベントは無事これにて閉幕。
 純白の部屋でムードたっぷりの演出を恥ずかしげもなく行えたのは密室だから出来たこと。他人の目を気にする必要がないからこそ出来たこと。

 存在を聞くだけで怯んでしまう密室だが、アイデア次第で可能性は更に無限に広がっていくだろう。


【end.】