前の話
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透は私の幼馴染。
こうして毎日、透と一緒に高校へと登校している
というのも達のクラスの担任、小山先生は、忘れ物を絶対許さない主義の人。
小山先生は数学担任ではないが、何かを忘れてしまった場合、報告しなければ親に連絡が行くのだ。
現在時刻8時10分
門が閉まるのは8時20分
走ればなんとか間に合いそうだが…
透は小さい頃から体が弱く、一分走り続けるだけで倒れてしまうのだ
当然、マラソン大会などの運動する学校行事は参加できない
いつも体育を見学している透に対して走るというものは、恐怖の存在なのだ。
この頃は知らなかった。まさかあんなことになるなんて
………キリトリイ⤴︎………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!