第37話

#33 #1章最終話
3,109
2021/08/29 06:05
貴方
貴方
え…?お兄ちゃんは一ノ瀬さんが好きだったんじゃ…
神山智洋
神山智洋
?え…?
貴方
貴方
あの時…キスしてたんやないの…?
神山智洋
神山智洋
あ…
___実はあの時…___
一ノ瀬 りり
一ノ瀬 りり
智洋!りりにキスして!
神山智洋
神山智洋
は!?何言うとんの…?
一ノ瀬 りり
一ノ瀬 りり
しないと…あなたちゃんのこといじめちゃうよ?
神山智洋
神山智洋
神山智洋
神山智洋
(りりに顔を近づける)
神山智洋
神山智洋
するわけないやろ。あなたのこといじめようとしても…俺が絶対守るから。
一ノ瀬 りり
一ノ瀬 りり
はぁ?何それ!あなたちゃんの彼氏気分なん?笑
神山智洋
神山智洋
彼氏にはなれへんかもしれんけど…俺はあなたが好きや。
一ノ瀬 りり
一ノ瀬 りり
…絶対後悔させてやる…
神山智洋
神山智洋
絶対守ってみせる…
___________
神山智洋
神山智洋
ってことやったんよ…実は…
貴方
貴方
てことは…今まで私は…
小瀧望
小瀧望
勘違い、してたってことやね笑
藤井流星
藤井流星
はいはーい!ここは今から2人の貸切でーす!みんなこの教室から出てくださーい!
(お客さんや皆が出ていく)
___教室の外___
藤井 彩
じゃあ私たちは2人のがどうなるんか隠れて見とこ。
重岡大毅
重岡大毅
賛成!
___教室の中___
神山智洋
神山智洋
あなた…
貴方
貴方
何…?
神山智洋
神山智洋
俺…あなたのお兄ちゃんやめてもええか…?
貴方
貴方
え…?
神山智洋
神山智洋
俺は…あなたと家族になるのは…結婚してからがええ…ダメか…?
貴方
貴方
…私も…お兄ちゃんの妹やめる!
貴方
貴方
お兄ちゃん…やなくて…智洋くんが大好き!
神山智洋
神山智洋
…/////
貴方
貴方
神山智洋
神山智洋
その呼び方やば…
貴方
貴方
え?笑
神山智洋
神山智洋
キスしたくなるんやけど…
貴方
貴方
…ええよ…
神山智洋
神山智洋
いつの間にそんな甘え方覚えたん…?
貴方
貴方
知らない…
私たちはキスをした。
お兄ちゃんは、今日から私の彼氏となった。
___教室の外___
藤井 彩
良かったねー!あなたー!(小声)
藤井流星
藤井流星
ええなー…俺も彩と付き合いたい。
藤井流星
藤井流星
(彩に抱きつく)
藤井 彩
はぁ?私たち普通に血繋がっとるし、ウザイから無理。離れて!
藤井流星
藤井流星
えー…
重岡大毅
重岡大毅
あの!藤井、嫌がってますよ…
藤井流星
藤井流星
…どっちの?
重岡大毅
重岡大毅
え…?
藤井流星
藤井流星
どっちも苗字藤井やから分かんなーい!ちゃんと名前で言うてよ。
重岡大毅
重岡大毅
…彩が嫌がってますけど!
藤井流星
藤井流星
…よし!望くん、ちょっと向こう行こうか。
小瀧望
小瀧望
はい…
藤井流星
藤井流星
(去る)
小瀧望
小瀧望
(去る)
重岡大毅
重岡大毅
俺…この間言いかけたこと…あったやん…?
藤井 彩
ん?…あー、あの私がナンパ男に絡まれた時…
重岡大毅
重岡大毅
あの続き…話してもええ?
藤井 彩
…うん…
重岡大毅
重岡大毅
俺…お前のこと…好きやで。
藤井 彩
…私も…ずっと前から好きだった!
重岡大毅
重岡大毅
ほんま…!?
藤井 彩
もちろん!
重岡大毅
重岡大毅
良かったら付き合ってください!
藤井 彩
私でよければ!
___教室から離れた場所___
小瀧望
小瀧望
俺…偉くないですか…?あなたの前で泣きませんでしたよ…!
藤井流星
藤井流星
そうやねー、偉いえらい!
小瀧望
小瀧望
(泣く)
藤井流星
藤井流星
男は失恋して強くなるんやで。頑張って生きてこうや。
小瀧望
小瀧望
はい…
小瀧望
小瀧望
…あなたに伝えたいことあるんやった…!ちょっと行ってきます!
___________
小瀧望
小瀧望
あなた!
貴方
貴方
どうしたの?望?
小瀧望
小瀧望
これ、
渡されたのは、小さな紙袋。
貴方
貴方
開けてもええ?
小瀧望
小瀧望
おん。
その中には…あの時の猫の置物が入っていた。
貴方
貴方
これ…!私が可愛いって言ってた…ありがとう…
小瀧望
小瀧望
俺とあなたが"付き合ってた"って証拠。
貴方
貴方
…望…ありがとう…!これからも親友でいてね…!
小瀧望
小瀧望
おん。またな。"神山"。
小瀧望
小瀧望
(去る)
あれ…私の呼び方が"あなた"から"神山"に変わってる…なんで…?
まあ、いいや。今度聞いてみよう。
お兄ちゃんが彼氏になるまで…色々回り道しちゃった。















でも…今は幸せやからなんでもええか。





___第1章完結___

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