お昼を食べ終わった後、私はしげと彩の距離を近づけるいい方法を思いついた。
というわけで、2人ずつに別れて行動することになった。
これでしげと彩の距離も縮まるとええんやけど…
まあ、望と2人になりたいとも思ってたし…
___雑貨屋___
私は可愛い猫の置物?的なのを見つけた。
でも高いところにあって届きそうにない。
望が私の後ろから右手を伸ばす。
説明をしようとした時、何故か突然望と距離が近いことに気づき、恥ずかしくなった。
私は思わず下を向いた。
恥ずかしくて声が出ない。
すると望は使っていなかった左手で私を後ろから抱きしめる。
私がゆっくり後ろを向くと、
望が私にキスを落とした。
とっても嬉しかったことは内緒。
嬉しかったってことは、まだお兄ちゃんが好きだけど、望に気持ちが傾き始めてるってことかな…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!