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家事を済ませ、お風呂から上がり

私は1人ベッドで悩んでいた

森本さんに謝るべきなのはわかる

でも、チャットで済ませていいものなのか

直接謝ったほうがいいんじゃないか

友達でもなんでもない知り合いを

彼に押し付けてしまった罪悪感に駆られていると

スマホからチャット音が鳴り響いた

表示画面には”俺”と言う文字が

森本さんからのチャットにおどろき

慌ててトーク画面を開くと

” 貸しな ” と言う文面に

疑問を持ちながら返信し

急なテンションの変わりように戸惑う

きっと、あの後

彼にあることない事を吹き込んだんだろう

そりゃ、あんな簡単に嘘つけて

上手な演技されたら、誰だって信じるよね

でも、私はやってない訳だし

一応事実は伝えなきゃ

予想外の返事に目を丸くした

別に信じてもらわなくてもいいなんて

意地を張ってたけど

本当はそんな事信じて欲しくなくて

私はそんな事しないって解って欲しくて

だけど彼はちゃんと見極めてくれてた

本当に何考えてるか分からない人だけど

また彼に救われてしまった

よかった ……

安堵して無意識に流れた涙

なんで泣いてるかなんて

自分でもわからない

その内トーク画面が

通話画面に切り替わると

着信音がなり始めた

慌てて涙を拭きながら

通話を切ろうとして

間違えて出てしう

 『 …… 何 、 どした 』

ど、どうしよう

間違えて出たなんて言えないし

かといって切れない

鼻をすすり

呼吸を整える

 『 …… 泣いてる ？ 』

 『 ん 』

 『 や 、 ただ声聞きたか っ ただけ 』

私の声が聞きたくなるなんて

どうかしてる

だけど 、 その一言に凄く

凄くドキドキしてしまう私は

もっとどうかしてる

『 ふふ っ 、 はいはい 』

『 あるある 』

『 …… 』

『 や ー 、 寝れなくてさ 、 俺 』

知らんよそんなこと

『 だから俺イチオシの本 、読み聞かせようかな っ て 』

なぜ私を巻き込む

『 読みま ー す 』

『 あ ー !! ま っ てま っ て !! 』

 
この後1時間半も通話に付き合わされ

私達は眠りについた

そういえば 、 結局あいりさんとは

どうなったんだろうか

まぁ 、 どうなろうと私には関係ないけれど