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全面ガラス張りの小洒落たお花屋さんの
店頭に彼女は立ってお客様を見送っていた
見た限りだと店内に他の従業員は誰もいない
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結局私も気になってしまい
彼の提案を受け入れてしまった
それにしても凄いなこのお店
最近できたのかな
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相変わらずふざけている
隣の人と話していてもらちがあかないので
呆れた眼差しを向けながら無視する
それから少ししてその人は現れた
小綺麗な服を着た ……
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何故そこで眠くなる !!
壁に寄りかかりうとうとし始めた彼の
肩を強めに叩いた
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慌てながら起きた彼の発言は
もう本来の目的など覚えていないようだ
呆れながらその人の方を指さし
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見たことあるなと思ったその人は
やっぱり彼の友人だった。
親しげに話しているエマの姿が
さらに可愛らしく見えると
この人がエマの好きな人なんだと確信した
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本当に京本さんがエマの好きな人なのか
でも 、 こんなに時間がたっているのに
男性はおろか従業員さへ来ない
という事は、もうほぼほぼ彼で
決定なのだろう
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暫く親しく話し込んでいる
2人の様子を,角から覗いていると
急に京本さんがこっちに顔を向け
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いきなり過ぎて固まる私を
彼が引き寄せると急いで死角に隠れた
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少し間を置き、彼が再度覗き見た
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がっつり抱きしめられていたのを
彼が腕を離し解放された
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明日、エマに聞いてみよう。
誰とまでは聞けないけど
どんな人なのか
きっとそれで分かるはず
相手が京本さんなのか違うのか …
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。