第26話

💎
2,114
2020/06/07 14:09





T
T
…… 戻 っ てきたよ 、 あいつら





S
S
…… っ










 ̄ ̄ ̄ ̄ This Evening  ̄ ̄ ̄ ̄










久しぶりだな 、 この感覚 。

いつもの路地を歩く

一人で帰ることの方が長かったのに

いつの間にか、彼が隣にいることに

慣れてしまっていた

そう言えばずっと喋ってたなぁあの人

だからなのか 、静まり返ったこの環境が

凄く寂しい ……

って言うか私はなんでさっきから

森本さんの事ばかり考えてるんだろう

そんな自分に少し鳥肌が立つ






A
A
あなたちゃん っ





Y o u
Y o u
?! … な っ … ぇ …



後ろから聞き覚えのある

甲高い声が私の名前を呼んだ

振り返るとそこには彼女が …




A
A
あれ ?? 今日は一緒じゃないの ??




Y o u
Y o u
そ … うですね …





A
A
… 残念だなぁ … まぁ , ちょうど良か っ た




Y o u
Y o u
へ ??



一瞬残念そうな顔をした彼女が

再び戻した笑顔に

とてつもない違和感を感じ



A
A
あなたちゃんにね 、紹介したい人がいるんだぁ … ちょ っ と付き合 っ て欲しいんだけど …




Y o u
Y o u
……



私に紹介したい人

一体誰なんだろう

よくわからないけど

なんとなく断った方がいい気がした

正確には 、 これ以上面倒事に

巻き込まれたくなかっただけなんだけど





Y o u
Y o u
… あ , やぁ … 私用事があるので …




A
A
えぇ 〜 … お願い !! 1回だけでいいからさ っ



なんで私なんかに紹介したいんだろう

彼女の意図が解らず

その必死さに少し引いてしまう



Y o u
Y o u
… すみません , また今度にして頂けると ……




A
A
…… ん 、そう 。




Y o u
Y o u
…… ?? … 



少し合間が開くと

彼女の表情が一瞬にして

冷たくなり

その背後を何人もの

素行の悪そうな男性たちが出てきては

私と彼女を取り囲み始めた




Y o u
Y o u
?! … な … っ …





A
A
…… 残念だなぁ … 、大人しくついてきてくれれば 、こんな事しなくて済んだのに …




Y o u
Y o u
ど … ど ー ゆ ー …



逃げようにも逃げられない

この状態で彼女が口を開き

周りを取り囲んでいるやつらと

繋がっている事に気づいた

どうしよう 、このままじゃ私 ……



A
A
大丈夫 、何もしないから …… ね ??




Y o u
Y o u
… っ ?! んんん !!!!!!?!



その言葉と同時に

背後から誰かが私を引き寄せると

口元に布を押し当てられ

直ぐに意識が遠のいていった





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