無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第3話

二話
 なぜ祐介君が自殺を企てたのか。それは僕にもよくわからない。そもそもなぜ普通の一般市民が毒なんかを扱えるのかも疑問ではあるが。

 ただはっきりと言えることといえば、彼自身が精神的に追い詰められていたということのみ。

 そしてその気持ちを理解できていなかった僕は、なぜ救えなかったのかと嘆くばかりだ。
(嘆くくらいなら、この事実を忘れてしまいたい)
(忘れれば絶対にスッキリする)
 そんな思いが僕の頭をよぎる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 そんなつまらぬことを考えている時に、「忘れ花」の噂話を聞いた。

 その噂がもし本当だったら、その花を探してみたいと本気で思ったのだ。
ねえ、君たち。
「忘れ花」ってどこにあるか知らない?
 女子たちにそう尋ねてみたが、誰も知らないらしく横に首を振られるばかり。

 僕は諦めて聴くのをやめようとしたその時。最後に話しかけた背の低い女の子が、こんなことを言ってきた。
モブ女1
モブ女1
ある場所はその時によって違うんだけど、前に旭岡あさひおか神社の目の前で見たよ
それ、本当?
モブ女1
モブ女1
うん。
ああ、でもね。
あの花の匂いを嗅ぐべきじゃないよ。
特に男の子はね
なんで?
モブ女1
モブ女1
なんでって言われても……ねえ。
これは言いにくいんだけど……
 女の子がもじもじと恥ずかしそうにしていると、横にいた背の高い女の子がその話を遮る。
モブ女2
モブ女2
ねえ、次の授業始まるよ。
次は移動授業だから、二人とも急いだほうがいいよ
モブ女1
モブ女1
うん、そうする
 周りを見渡すと、もうすでに移動しているのか教室はガラガラだった。