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第1話

転任先
522
2020/10/25 11:16

あなた

はぁ…



大きな溜息が零れる。





私は教師。(唐突)




今年、市外に転任することになった教師。





家からも遠くて、周りは治安が悪くて。






そこそこ頭のいい学校ではあるが、

頭の良い割に問題児、という人が多いらしい。





要するに頭が良いからイキってるんですね。()








教育委員会になんて言われたと思う?





『あなたさんならきっと大丈夫ですよ』って。








ハードルを上げられて、

かつ、プレッシャーまでかけられちゃったんですよ。






そして学校に向かってる今に至る。






ほんとに遠い山奥。






電車で5駅ほど行き、

そこからバスを利用して、

学校前のバス停で降りる。



田舎なもんでバスの本数が少ない分、

電車もいい時間を見つけないといけなくて、

家を出る時刻も早かった。









そもそもこの時期に転任してくる教師も可笑しいでしょ()



 

10月だし。




そこそこ涼しい季節。













職員室側の玄関から校舎に入ると、

事務の先生だと思われる薄手のスーツを着飾っている中年くらいの人が待っていてくれた。




_
お早うございます。
あなた

お早うございます。


私は挨拶とお辞儀を返した。







_
職員室はこちらです。




その先生は、丁寧に私がこれから使うデスクなども案内してくれた。








_
で、最後に、ここが君の担任ね。


そう言って案内されたのは、

4階の一番奥の教室だった。




つまり一番遠い教室。








_
じゃ、僕は仕事があるから、
_
そこの生徒達のこと、頼んだよ
あなた

はい、

あなた

わざわざご丁寧にありがとうございます

_
じゃ、頑張って






その先生は職員室に戻って行った。

















実はもう壁の向こうから声が聞こえている。


誰かまではわからないけど多分全員男子。



静かすぎて女子の声が聞こえないだけかな?















入るか…




どんな生徒達かな……







教師が恐る恐る扉を開けるのも可笑しいので、

すこし恐怖心を抱きながらも、

普通にすんなりと扉を開けた。







先程まであんなに騒がしかった教室が一瞬にして静まり返る。







そしてこちらに視線が向く。








あなた

え…

 

生徒達の姿を見てフリーズした。







驚かない筈がない。









そこにいる生徒達は、










獣耳が生えているのだから。










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どうも、アカウントにログイン出来なくなって仕方なく新しい垢をつくりました、えまです🥺



ちなみにリア充なんですよ僕。




北 湊 楓 彩ちゃんって知ってるかな?その子のかれぴなんですよ僕。





かのぴっぴかかれぴっぴかはしらないけど
楓 彩とつきあってます//
寧 柚ともつきあってます//
かのぴっぴ募集中なのでなかよくしてくださいな✌️

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