第5話

君はどこに、、、
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2018/05/17 10:16
また時計台に行けば会えるかな。ちゃんと泣かせてしまったことを謝罪しないと。でも、いなかったらどうすれば...。明日にはまたこの街を離れないといけない。どうにか今日会うしかない。
時計台に着いた。見上げる。現在午前10時。彼女の姿は見当たらない。
「やっぱりいないか...。」
待ってたら来るかな。もうちょっとここにいようかな、、、
時計台を見上げる。現在午後5時。待ってても来る気配がない。やっぱり会えないのか、、、。明日の帰る準備をしないとだし、もう限界か。明日帰る前に1回訪れようかな。
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駆け足で階段を上る。時計台が見えてきた。やっぱりいない。もう無理か。

「あれ、なんでおれ...こんなに悲しんでるんだ...。彼女は他人のはずなのに...。」
歩き出す。空港へ向かおう。そう思った。もう彼女とは会えないのなら。こんな悲しい思いするくらいならこんな街来なきゃ良かったのに...。
「あ、あの...!せ、せいくん...!」

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