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第4話

出会い(前編)
高二の冬休み明け、俺は深澤のパシリで購買まで行くことになった。
購買に向かっている途中、図書室で見覚えのある奴を見つけた。
誰だろうと思っていると、急にこっちを向いて大きな声で俺の名前を呼んだ。
佐「あっ、翔太!ナイスタイミングじゃん!」
ナイスタイミングって……。これ多分手伝わされるやつだ。
佐「翔太、こっち来て!ここにある本をこの時間中に整理しなくちゃいけなくって、間に合いそうにないんだよね。手伝ってくれない?」
渡「俺、深澤に……」
天「大介、進んでる?私、終わったから手伝おうか?」
俺の目の前で手を合わせている佐久間の名前を呼びながら、向かいの棚から顔を出した大人しそうな女子がいた。
それはまるで、小動物みたいで少女マンガのヒロインだった。
佐「あなた大丈夫!翔太がいるから!」
天「本当に手伝ってくれるの?無理やりじゃないよね?」
佐「あはは…笑」
俺の目に「お願い!」と訴えかけるように見つめる佐久間。
渡「俺手伝うよ。佐久間にはジュース二個奢ってもらうけど」
考える前に、咄嗟に出た言葉。
手伝うと言った時には深澤のことなんか忘れていた。
天「じゃあ、お願いします!私、他の仕事もあるのですごく助かります。」
俺と佐久間を見て微笑んでから、彼女は図書室を後にした。
佐「翔太、ほんっとうにありがとう!ってか、さっきふっかがなんかって言わなかった?」
渡「ううん、深澤のことはなんでもない。それより、早く終わらせるか」
佐「休み時間で終わらして、ジュース奢るかぁ」
佐久間の言葉は耳に入らなかった。
本を整理しながらも俺の脳内を支配しているのは、さっきの女子。
どんな子なんだろう。
でも、俺は彼女のクラスを知らないから自分から話しかけに行くことは出来ないな。
渡「ねぇ佐久間、さっきの子って誰?」