第14話

ヤバいってことはわかった(闇を抱える者)
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2019/08/22 21:00
中也
中也
異能であのバカを傷つけられるはずがねぇ・・・
太宰
太宰
まいったねぇ 先代の持つ大鎌は、異能じゃなくて、存在する実物だ
苦しそうに説明する太宰さん
中也
中也
つまり、切られりゃてめぇでも死ぬってことか
芹那
芹那
あの人の力だよね・・・
私が言ったことが聞こえていたようだ
蘭堂
蘭堂
そのとおり、これは私の異能の力
出せるのは1人のみだがね
少し笑いながら太宰さんが言った
太宰
太宰
すごいね
これほどの異能を、今まで組織に隠していたのか
蘭堂さん、あなたは一体何者なんだ
蘭堂
蘭堂
かつての私は、欧州の異能諜報員だった。そして、日本政府が発見したという、未知の高エネルギー生命体を奪取するためにこの国に来た
太宰
太宰
それが荒覇吐ってことか
芹那
芹那
なんのことかさっぱりね
私は聞いているだけしかできない
蘭堂
蘭堂
私が今回の謀略を決意したのは、中也くん、ただ君を探し出して殺し、先代ボスに代わる次の異能生命体として取り込むため
蘭堂
蘭堂
太宰くん、君の掴んだ情報では、私に刺客を差し向けるためだね、すまないが、君も中也くんも共に死んでくれ
芹那
芹那
(なんかよくわかんないけど、『殺す』ってでた時点でヤバいってことはわかった)
すると私の視線が鋭かったのか蘭堂さんと目が合った
蘭堂
蘭堂
君はまだ小さいが、行動しだいでは、君にも死んでもらうことになる、すまないね
・・・工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
う、嘘でしょ
顔には出てないけど、心の中は混乱だった
中也
中也
チッ、おい、そのガキは関係ねぇ
か、庇ってくれたのか、な?
蘭堂
蘭堂
話を聞いた時点で関係がないとは言いきれなくなったのだよ
うっ、とにかく黙っていよう
太宰さんたちの役には立てないけど、邪魔をしないようにするだけだ

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