第33話

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2018/07/28 23:43
翼はあの事件以降、笑うように。
結依は頑張って人前で話すように。
幸輝は女子の気持ちが分かるようになった。

3人とも学校閉鎖が起こったあとと前では
明らかな変化を見せていた。


そして、月日が経ち…
〜2年後の春〜
3年生になった私達。
可愛い1年生が入学してくる。
私は陸上部の全国大会に出場し優勝。
結依は絵のコンクールで最優秀賞。
幸輝はサッカーのプロ候補。
翼はまさかのプロデビューをしていた。
メンバーのボーカルは鏡の中の少女だった。
テレビでは、仮面を被りギターを弾きながら歌っていた。確か名前は時透華鈴ちゃん。
入学式の次の日…
三室友咲
さーくらっ!
氷川桜
ん?
三室友咲
1年生の教室、行ってみよ!!
例の天才美少女を見に行こう!
氷川桜
いいよ。
三室友咲
おしっ、しゅっぱーつ!
友咲が私の手を引き、1年生の廊下に向かう。
確か、A組になったとか誰かが言っていた。
天才美少女が鏡の中の少女だからなぁ…
1年生の廊下に着いた時、教室を覗いている
2年や3年は少なかった。何故かと言うと、
彼女は丁度呼び出されたのか、廊下に出て
来たところだったから。
A組から出て来た彼女が向かったのは、廊下の端で手招きをする翼と幸輝のところ。
なんとそのまま翼に抱き着いたのだ…
峰田幸輝
おっ、三室と桜だ!w
氷川桜
……。
三室友咲
あれ、神田君は…w
神田翼
こんなところで恥ずかしいから
くっつくな!!!あと、三室と
桜は誤解をしないでくれ!
少し赤くなりながら、焦った顔の翼。
神田翼
ほら、自己紹介。
時透鈴華
あ、はい!えっと…
鈴華ちゃんが少し恥ずかしそうに私達の方に
向き、立つと元気よく挨拶をしてくれた。
神田透華
時透鈴華こと、神田透華です!
氷川桜
え…
三室友咲
ん、ちょっと待って。神田って
ことは神田翼君の妹さん?
神田透華
はい!私のお兄ちゃんがいつもお世話になっております!!
氷川桜
えぇぇぇぇぇっ!!!!
衝撃事実に思わず、大声を出した。
峰田幸輝
桜、ヤバっw
氷川桜
え、翼。妹いたの!?
神田翼
いたけど、事故の時に記憶喪失
で透華のこと完全に忘れてて…
苦笑い混じりに言う翼。
隣で笑っている透華ちゃんの口元には八重歯
が見えている。
あ、翼と同じだ…
三室友咲
神田君が忘れてて、透華ちゃんはどうしたの?
神田透華
いや〜、お兄ちゃんが事故って
たことを知ったのが中2で…
氷川桜
翼が事故った時は?
神田透華
…小4ですw
峰田幸輝
翼が事故る前日に透華ちゃんは
家出したからw
三室友咲
小4で家出!?
神田翼
透華はおかしいから、無人島に
放り込んで、1ヵ月後に迎えに
行っても生きてると思う。
神田透華
無い無いwまぁ、ともかく!
そして、彼女は満面の笑顔でこう言った。
神田透華
よろしくお願いしますね!友咲
先輩と桜先輩!!

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