第20話

不思議なこと
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2018/07/18 08:42
幸輝に言われた通り、不思議に思うことが
多かった。
峰田幸輝
取り敢えず、今から話すことは
絶対に2人に言うなよ?特に翼
には。俺が殴られるw
氷川桜
分かった…
峰田幸輝
桜、昔いじめられてたよな?
氷川桜
!………うん…
峰田幸輝
その時にも不思議なこととか
起こらなかった?
氷川桜
不思議なこと、不思議なこと…
私は思い出す。
氷川桜
あ…
峰田幸輝
思い付いた?ちょっと話して。
氷川桜
分かった…えっとね…
私が不登校になって一週間後。
その日は朝になると、結依が家に来た。
結依とお母さんの会話を階段を上ったスグのところで立ち聞きをしていた。
お母さん
ごめんね…まだ、桜は体調が
優れないみたいで…
すると、結依が大声を出した。
黒崎結依
桜ちゃん!一緒に学校行こ!!
もう大丈夫だからさ!!
氷川桜
!……
私は部屋に戻ると急いで用意をした。
あまり行きたい気分じゃないけど、大丈夫
って言ってる結依を信じないわけにもいかないから…
氷川桜
……。
私は玄関に向かう。
私の姿を見た瞬間、結依が笑顔になった。
黒崎結依
おはよ!
お母さん
あら、もう大丈夫なの?
氷川桜
うん、大丈夫。行ってくるね。
そう言うと、結依と外に出て、歩き出す。
翼と幸輝はいなかった。
氷川桜
…結依、大丈夫って?
黒崎結依
まぁまぁ!
教室に行けば分かるって!
そう言われ、教室前の廊下に着く。
私は怖くなり立ち止まってしまった。
すると、結依が私の背中をトンっと押した。
黒崎結依
私達を信じてっ!
氷川桜
わっ!
教室に入ると、全員の視線が私に集まる。
何故か、私と結依以外の全員は既に来ていたのだ。
私はおずおずと席に座ると、結依は自分の席に座ってしまった。
氷川桜
……。
俯きながら机の中に教材を入れていく。
すると…
野瀬星奈
…ねぇ。
氷川桜
!……
顔を上げると、イジメの主犯の野瀬星奈含む私をイジメてた女子達が立っている。
氷川桜
な、何…
野瀬星奈
今まで本当にごめんなさい。
星奈が深くお辞儀をする。
氷川桜
え…
野瀬星奈
許してとも言わなし、先生に
言ってもらってもいいよ…
本当に反省した顔で話している。
すると、後ろの女子達も謝り始めた。
最後には周りのみんなも…
男子
イジメがあることに気付いたの
に助けなくてごめん。
女子
見て見ないフリしてごめんね…
氷川桜
だ、大丈夫だから!これから、
そういうことしなければ!!
野瀬星奈
本当に!?それじゃあ、これからでも仲良くしてくれる…?
氷川桜
うん!最後の一年だからね!
そう言うと、「ありがとう!」って言われ、
抱き着かれた。びっくりしたものの他の人達も私の周りに集まってくる。
みんな、「ありがとう!」「仲良くしよ!」
って声をかけてくれて。
男子
今日の放課後、氷川と野瀬の
仲直り会でもクラスのみんなで
しようぜ!
男子
お、いいね〜!!
みんなが笑顔で話しているのを見て、私も
つられて笑った。
すると、みんなの間から見えた窓際。
窓際にある翼の席に集まった幸輝と結依。
少し話すと、幸輝と結依は笑顔で、翼は少し微笑みながらハイタッチをしていた…
氷川桜
ある日、学校に行ったら一斉に
謝られたのがかなり不思議に
思ったんだけど…
峰田幸輝
あ〜、あの裏にはかなり面白い
ことがありまくりだったw
氷川桜
へ、へぇ…?
峰田幸輝
まぁ、そこら辺を教えようと
思ったから話そう。桜が不登校
になる前となった後のクラスと
俺達の行動を…
そう言って、人差し指を口元で立てると幸輝はあの時のことを話し出した…

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