”ナニカ”が喉に刺さって何が起こっているのかが把握出来ない女子生徒。
やがて、女子生徒の首は地面に落ちた。
購買近くには結依を初めとする悲鳴が響き、
皆が大パニック。
怖がりの結依は既に凄い泣いていて、それを幸輝が一生懸命なだめている。
私は何故か目の前の光景から目を離すことが出来ずにただただ女子生徒の死体を見つめてつっ立っていた。
返り血を浴び、全身が真っ赤になった私。
呆然としていると不意に誰かに手を引かれる
手を引かれて向かったのは校舎裏の手洗い場
購買からは近かったのであまり大事にはならなかった
無言で返り血を流し続ける。
すると、翼が教室から私のリュックを持って来てくれた。
校舎に戻ると更衣室に入り着替える。
未だに私も状況が理解出来ない。
唯一分かることといえば、鏡を見てたら、
前の女子が少女に殺されたってことくらい。
着替え終わり出ると翼が待っていてくれた。
横には幸輝達もいる。
私は見た少女のことを話す。
予想通り、午後は各教室で自習となった。
俺達は一応筆記用具を持って図書室に行く。
図書室には数人しか居ないので、こっちの方が探しやすい。
私は図書室の先生に話しかける。
日頃からよく私は図書室に通っているので、
先生に顔と名前は覚えられていた。
先生はカウンターから出ると、隣の図書室の隣にある図書準備室へと入っていった。
やがて、ファイルを持って出てくる。
受け取り、翼達がいる机に向かう。
そして、私はファイルを開いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。