────ガチャ
家の中に入り、鍵を閉め、
脱いだ靴が散乱しているのを気にもとめず
電気をつけずにそのまま部屋に入る
──ドサッ────
抱きかかえていたそいつをベットにおろし
上から覆いかぶさる
窓から差し込む月明かりに照らされた
こいつの火照った顔が
ここまで来るのになんとか保たれていた
俺の理性の欠片を
完全に崩し去った
──チュッ────
首筋に優しくキスを落とす
チュ────チュッ──
首筋──鎖骨──
順番にキスを落としながら
シャツのボタンを開けていく
────────クチュ
胸の突起を舐めると
甲高い声が漏れた
涙目になって、慌てて口を覆う姿を
可愛いと思ってしまう
────チュ──ピチュ──
──カリッ
尖った部分を軽く噛むと
身体を震わせ艶っぽい声を出す
胸の突起を舐めながら
下の方に手を伸ばし
ズボンの上から
そいつのモノを触った
は……?これって……
明らかに硬くなっているそれを
もう一度ズボンの上から触ってみる
媚薬のせいもあるのか……?
すげぇ、エロい
さっきから、こいつ
ずっと手の甲で口覆ったままだな……
思考が働いていなくても
羞恥心は残っているらしい
そう言って手をどかそうとするが
こいつは首を横に振るばかりで
いっこうに手をどけない
……もう、いい
──グイッ
そいつの手を無理やりどかし、
俺の指をそいつの口に入れる
人差し指で歯ぐきをなぞり
そのまま舌をおさえた
甘い声を出しながら
こいつの舌が、
俺の指を口から追い出そうとうねった
うねる舌をぐっとおさえつけ、
耳元でそっと囁く
そう言って俺は
ニコリと微笑みかけた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!