明るい、朝か
ここ……どこだ?
辺りを見渡してみるが、見覚えのあるものはなく、
高めの天井が印象に残った
俺、なんでこんな見た事ない部屋にいるんだ?
なんか、すげー広い部屋
シックでシンプルな部屋だな……
とゆうか、俺がいるのって
ベッ…………ト?
モノクロ調で、スッキリとしたシンプルな部屋
その中の、大きなダブルベットの上で俺は寝ていた
……妙に寒い
変な違和感を感じ、自分の身体に目を移す
…………俺、服、着てなくね?
なんで??
とりあえず、俺の服……
そうやって、自分の服を探そうと立ち上がろうとした時
──ズキッ
腰のあたりに鈍い痛みが走った
は、ちょっと、、待って
腰、痛い
立、て……ない?
ちょ、まって、まって
どういうことだ???
頭が真っ白になる
何も考えられず、放心状態のままベットの上で固まっていると
──キィ……
扉の開く音がして、
廊下の方から、こっちへ足音が近づいてくる
誰か、来る……っ
扉の方に目をやると
知らない、男が……
上半身裸で風呂から出てきた……
なになになに
どうなってるんだよ!?!
──ズキッ
まただ、
腰、いてぇ
まだ現状が把握出来ていない頭で一生懸命考える
腰が痛くて立てない
下半身がだるい、喉が痛い……
しかも、なんか頭痛いし気持ち悪い気がする
ってことは、俺
抱かれちまったのか!??!?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!