あなたside
......ピピッピピッ
7時にセットしたアラーを止め、ベットから起き上がり
壁に掛けてある制服に袖を通す
今日から新学期
私は高校2年生になる
誰と同じクラスになるかな〜とか考えてると、
という不機嫌な声。
部屋のドアのところに腕を組んで寄りかかるように立つ、幼なじみの北人がいた。
北人は隣に住んでいて、親同士も仲良く、小さい頃からお互いの家を行き来しているような関係。
···だけど、女の子の朝の準備をのぞくなんてどうなの!?
私は恥ずかしさで、顔が熱くなっていくのがわかった
そう言って北人は部屋を出ていった
と、思い切り叫んだら...
聞こえてたみたい。
てか、バカあなたってなにっ!
ふん!どーせ私はバカですよーだ!
私は制服に着替え終え、1階に降りた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!