____バンッ

次の日の昼休み

私は教室で昨日の北人に対するモヤモヤについて
百合に相談したんだけど…

百合はもう興奮してる

なーんてことを言う始末

なんで私が怒られるの〜……？

百合はニコニコ笑って私を見る

こ、怖いっすーー！

百合がいきなり小さい声で私に耳打ちした。
あぁ、ストーカーのことか。
って、まだストーカーって決まった訳でもないんだけど、百合はそう思ってるみたい。

本当に心当たりがない。

だから余計に怖い。

いつも意地悪な北人だけど、

いつも私のことを、一番わかってくれる。

いつも、一番に心配してくれる。

これ以上北人を頼っちゃダメ……。

北人一緒に帰ってくれるかな…。
私は女の子に囲まれてる北人の元に向かった

あ、

私の言葉を遮ったのは、クラスの女王的存在の皆川さん。

皆川さんは北人の腕に絡みつく。

ズキン……

その様子を見ていたら、胸が痛んだ。

昨日と同じだ……

胸が痛くて、苦しくて…

私はこれ以上その光景を見ていたくなくて、百合のところに戻った

ごめん、百合

ウソついちゃった…

百合にも心配かけたくないから…

それから、面倒くさい授業も終わり、あっという間に放課後になった

生徒玄関で上履きから外靴に履き替えようと、靴箱を開ける

____カサッ

ん？靴になにか入ってる

……手紙？

開いてみると、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


おれはいつも、
お前を後ろから見てる。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

な、に…？これ。

私は怖くて、急いで学校を出た。

門を出ると、私が帰る道には、あいにく誰も歩いていない。
なんで誰もいないのー！？

やだ…やだ…

怖いよ…

____タッタッタッ

うそ、ついてきてる

お店っ、お店っ

私は必死に近くのお店を探した
とにかく人がいる所に行かなきゃ


……あった！


私はコンビニを見つけて、走り出そうとした


ガシッ！

走り出したつもりだったのに、私の腕は強く掴まれていた