第9話

No.14
4,773
2021/08/20 10:33
私にはバレーボール選手の彼氏がいる。



けれど





イタリアと日本の遠距離恋愛









1年に数回ある日本での大会の時、会えるか会えないかくらい



やっぱり最初は辛くて、毎日電話してた


けれど時差の関係もあり、今はお互い返信遅めのLINEだけ




私たちって、ほんとに付き合ってんのかな。





12.25.
周りはもうクリスマスモードでルンルンだった



祐希にはもちろん会えない
そもそもクリスマスの話題すら出していない


会いたいな


祐希に会いたい。
触れたい
抱きしめたい




バイト帰り駅のイルミネーションを見て泣きそうになった

空を見上げると今にも雪が降りそうだった



プルルルル

“祐希”

ディスプレイには祐希の文字


え、祐希からかけてくるなんて、何かあったのかな



私「もしもし、!」

祐希「もしもし笑、久しぶり、元気だった?」

私「え、うん、!祐希は?」

祐希「元気だよ」
  「今何してるの?」

私「今、駅前のイルミネーション見てた」


祐希「そっか笑」









会いたい、


そう言いたいけれど、口に出してしまえば何かが壊れてしまいそう

寂しいと言ったら祐希にも迷惑をかけてしまう



私「うん笑」



すると、私の肩に雪がのった

雪だ、!


祐希「おー、あなた見て!雪だよ笑」


私「え?こっちもちょうど、」


祐希「あなた」




その声は携帯電話からも自分のもう片方の耳からも聞こえた




私はゆっくりと振り返る



!!!




私「祐希、!!!」

祐希を見つけるなり私は抱きついた


いつぶりだろう祐希の匂い


祐希「サプライズ大成功笑」


‪私「なんで、急に、」

祐希「だって、バレーボール選手だって、クリスマスぐらい好きな人といたいよ」

私「ゆう、き、!!」


祐希「はいこれ、クリスマスプレゼント」


私「え、ごめん私、準備してなかった、」

祐希「うん笑、でもこれを受け取ってくれたら俺の最高の誕生日プレゼントだから」


そう言い祐希はプレゼントの箱を開けた



その箱の中には指輪が入っていた


祐希「俺の事、ずっと待っててくれますか?」


‪私「!!!、、はいっ!」


私の薬指に指輪がはまる





祐希「本番のはもっとちゃんとしたやつ渡すから、これは俺のって証。」




祐希は鼻先をピンク色に染めて言った



私「祐希大好き!!!」



もう一度私は祐希に抱きつく


祐希の腕が私を包む




祐希「俺も大好きだよ、あなた」






今までの人生の中で1番最高なクリスマスプレゼントを貰えました



end.

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