あなたside
人一倍毒の効きやすい私。
段々視界がぼやけてくる。
何やら天元様が焦っている声がする。
どうしたんだろう?
何をそんなに焦ってるんだろう?
あーあ、なんか眠くなってきちゃったなぁ
あれ?私.......
さっきまで何をやっていたっけ??
思い出せないなぁ
ザザッーーザザザッ
雛鶴ちゃん.......?
須磨ちゃん.......
まきをちゃん
天元様だ.......
ザザッ
そうだ.......その言葉を聞いた時、この3人は、天元様は死なせない、そう決めたんだ.......
自分を犠牲にしてもいいから、この人たちに当たり前の幸せをあげたい。
上限を倒したとき、ひとりだけ欠けちゃうならば、それは私、そう思っていきてきた。
私がもし、生きていられたら嬉しいな.......
自分の命の価値なんて、そんなものだった。
ザザザッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。