「はじめまして、ラウールです」
「どうもこんにちは、あなたです
まだ未成年よな?親御さんに電話したいから連絡してくれん?」
「はい、わかりました」
携帯を取り出し操作する
「もしもし、お母さん?うん、今大家さんに代わるね」
携帯を受け取り話しはじめる
「もしもし、私大家のあなたと申します。今回は急なことでお母様も困惑してらっしゃると思いお電話させて頂きました。
少しお時間大丈夫でしょうか?
…有難うございます
ではまずラウールくんの住む環境についてなんですが…」
お母様の不安を少しでも取り除くため、ゆっくり話した
住む環境のこと学校のこと仕事のこと、
お母様の質問に全て答える
「はい、…はい、ではまた連絡させて頂きます。本日は有難うございました。失礼致します。」
電話を切りラウールに渡す
「はい、電話かけてくれてありがとう!お母様やっぱり少し心配してたからさ、小まめに連絡しとってな」
「そうだったんですね…わかりました、ありがとうございます」
「うん!これからよろしくな!」
「……」
「どしたん?」
「いや、こういうことするの意外だなと…」
「なんや、失礼なやっちゃなぁ」
「最初の感じがちょっと…」
「あー、あれを見たら確かにそうなるなあ…
ごめんな?」
「いえ、」
もしかしてラウールくんは人見知りするタイプなんかな?
あんまり会話のキャッチボールがない気がする…
いつまでもこの状態で暮らすわけにもいかんし、かといって急に距離詰めると引かれるやろうしなぁ…
徐々に距離詰めるしかないか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。