第491話

呆然
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2022/06/27 13:13
「あなたさんが好きです。」



ユンギさんが去った後も木霊する。



あなた「いやぁ、、」



嬉しいとか、ドキドキとかそんなんじゃなくて。



あなた「ユンギさんが、、私を、、?」



申し訳ないけど、意味がわからない。



私が想像したユンギさんの隣にいるべき女性はどう考えても私じゃなくて。



てか、「僕、口下手で、、」ってさっきまで言ってたじゃん、、!!



付き合ってくださいなんて。



これからどう顔を合わせば、、?



しかし、あんな風に気持ちを伝えてもらったからには答えを出さなければ。



ユンギさん。



いい人だよ。とてつもなくね。



真面目だし、3人にも良くしてくれてる。



とっても素敵な方。



けどさ、、、



今をときめく世界のアイドルとこうして同じ時間を過ごすだけで、たくさんなのに。



私が?

ユンギさんの彼女???



あなた「ありえないよ、、」



私なんかが、隣にいていいわけがない。



呆然とするしかなかった。



その時、、、



(ピコン📲




テヒョンさん
今からそっち伺ってもいいですか?3人にプレゼント渡したくて!
3人は寝ちゃってますが、大丈夫ですよ!
今は、返事は急がないと言ってくれたユンギさんに甘えよう。



あんなに真剣に想いを伝えてくれたんだ。



私だって真剣に考えなきゃ。



また、家に帰って1人になった時にでもしっかり考えよう。



TH「あなたさん、、!」



あなた「テヒョンさん。すみません、寝ちゃってて、」



TH「いえいえ。ふふ、可愛いですね。」



TH「あ、これ。お菓子なんですけど、、」



いつも食べるスーパーのお菓子とは比べ物にならない、お高いお菓子たち。



あなた「すみません、ほんとに、、ありがとうございます。」



TH「逆にこんなものしか渡せなくて、、」



TH「お手紙も絵もすんごく嬉しくて。ここに入れることにしました、笑」



テヒョンさんが見せてくれたお財布の中に小さく畳まれた2人の手紙。


TH「絵はさすがにしまえなくて、、写真撮ってここに!」



ホーム画面はグクが描いた絵だった。



TH「これで毎日見れます。毎日幸せです、笑」



そう微笑むテヒョンさんは、いい意味で子供みたいで。



その素直さや無邪気さが羨ましく思う時もあった。






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