いつもいつも言おうと思って、
やっと望んだシチュエーションになれたのに。
いざ本人を前にすると、
頭の中が真っ白になっていく。
モヤがかかったように、言葉が消えていく。
軽くパニック状態である。
待ってるからと、さとみくんは続けた。
…くそ、不覚にも
ときめいてしまったではないか…。
こういう、スペック高いのむかつくわ…
なんて悪態ついてる場合じゃない!
ちゃんと言わないと…
さとみくんが静かに私の名前を呼ぶ。
怖い。
何を言われるんだろう。
気持ち悪い、とか?
もう関わりたくないって
言われたらどうしよう。
さとみくんの目を見られない。
黙っていると、さとみくんは
また静かに溜め息をついた。
今彼はなんと、?
変な感じになってました。
コメントで教えて下さりありがとうございます
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。