第51話

ごじゅう
32,290
2019/09/04 08:06
さとみside





















まふまふ
まぁ今日僕達が急に来たのは色々あってですね〜
そらる
どーしてもすとぷりにテレビ電話したいって人がいまして〜
天月
とゆー訳で、あ、音声さんちょっとUSB借りてもいいですか??

































そう言うと天月さん達はステージ横の


機械類の所で何か準備を始めている。


え?すとぷりに電話?


誰々?まさかうらたぬきさんとか??←
















































まふまふ
…準備OK
そらる
じゃあ皆ー前のおっきいスクリーン見てねー
天月
よろしくお願いします


















































天月さんがスマートフォンに


USBを繋いだ時。カチッと音がなり


画面が一瞬暗くなった。


そして数秒後、画面が明るくなって


映ったのは薄青色の病院服。








…………………嘘でしょ、


















































『あーあー、マイクテステスー』


そらる
マイクないだろ


『そらる、うるさい』

まふまふ
元気になるの、早すぎw


『それが俺なんで、ごめんね天才で』

天月
無理しないでね、…" あなた "

















































声しか聞こえないけど間違いない。


あなただ。


会場中は黄色い歓声や泣き声が聞こえる。


なんで、あなたはまだ寝てるはずなのに。


























『あ、どーも皆さん。あなただよーん』


ジェル
っええ?!なんで?!あなたは…っ
るぅと
ついに頭おかしくなったんですかね、僕。幻覚が見えてるんでしょうか


『るぅと大丈夫、現実だから』

莉犬
あなた〜!ぁぁぁあ…


『なになに莉犬どしたどした、お前も壊れたかおい』

ななもり。
…体、大丈夫?


『案外大丈夫、俺って強いからな〜』

ころん
嘘つけ、痛いくせに


『おいころん、師匠になんて口聞くんだこの野郎』

ころん
ねぇマジで僕の扱い悪くない?!w
さとみ
そらる
さとみくん、ほら
天月
話してあげてよ、あなたがこうしたいって言ってるんだから
さとみ
…あなた


『ん?おぉ、さとみくんじゃないっすか』

さとみ
…寝てなくて大丈夫なの?


『え、もう随分寝てるから大丈夫』

さとみ
そ、そっか



































こんな素っ気なくしか話せない。


どんな顔してるかな、俺。


あなたが目を覚ました事に驚きすぎてって


理由もあるけど、やっぱり


あんなに酷いこと言ったのに普通には話せない








































『…さとみくん、俺、怒ってないよ。確かに嫌なこと言われたけど、そういうこともあってこその人生だと思う。』




























































『だから、ライブ終わったらさ、…俺の病室、皆で来てよ。待ってるからさ』



















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