自分の部屋に入ってすぐベッドにダイブする
ボフンッ、と心地よい音を立てて
私を包んでくれている布団
あ、さっきの声は気にしないで←
天井を眺め、ポツリと呟く。
さとみくんには拒絶されるし
『恋』って気づくし
ころんに告白されるし
るぅとに…………うん←
今日でため息何回目だろ
…どれもこれも、さとみくんが原因だよ
あの人はよくわかんないや
なんて言うの?
色んな仮面を持ってるっていうか…
掴み所がない…こんな感じかな。
私じゃ到底理解できない、その上を
いつもあの人は歩いてるんだ。
私の方が先にやってたし…?
こんな理屈、あの人には通じない。
それ以上の言葉で私を押し付けてしまう
知らない間に私は、あの人を
ライバル視していたのかもしれない。
先々行かせまいと、必ず追い越してやると
いつもあの人に突っかかって
だからこそ恋なんてありえないと思っていた。
大体あの行動はないと思わない??
私を嫌々押さえつけてさ、
私の赤面を楽しんで…、
…あんのドS野郎
だけど今はあの人の温もりを
求めてしまうんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。