バカか。相手の言葉を引用するだけじゃん。
何照れてんの私。
恥ずかしいので心の中で自分につっこむ。
口にするだけで紅くなる。
私ってこんなに純粋だったか?
後ろから抱きしめる力が弱くなったのを
見計らって、彼の腕から脱出する。
くるりと身を翻して彼の顔を見ると
なんと、まぁ…。
手で目から下を隠す彼。
さとみくんのこんな表情見たことない。
隠してるつもりなんだろうけど
耳や首まで紅くなってるよ←
どういうことなんだ、図星なのか、そうなのか
未だ赤みの引かない顔のさとみくんが
睨んでくる。
余程認めるのが嫌で、恥ずかしいのか。
可愛いところあんじゃーんw←
…反撃くらった。
やばいこれは。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。