第61話

助太刀
3,785
2022/10/12 12:03




あなた「新型です。」



目の前のトリオン兵に、全員が足を止める。






迅さんの指示に従い本部を目指すが、敵がそう易々と逃がしてくれるわけもなく…………



ラービット七体が本部への道を塞ぐように出現した。




………………ラービット七体、…絶対に通さないつもりだな。




鳥丸「凌ぐぞ_______「待ってください」」




あなた「私が倒します。」



三雲「!?」










烏丸「…………わかった。先に行ってる」









私の意図を汲み取ってくれたらしい烏丸先輩はラービットから背を向けて走り出す。



……ありがとうございます。




修くんは驚いてチラチラ後ろを振り返ってるが、"千佳ちゃんを守る"役目に徹している。






あなた「ふぅ……」







さっき栞さんが言ってたことが本当なら、もうこっちに向かってるはずだ。





あなた「早く来てよね。」
















三雲「大丈夫なんですか!?いくらあなたでも一人じゃあんな数………」


烏丸「あいつも何か考えてるはずだ。俺たちは基地に急ぐぞ。」




それに………と、烏丸は続ける。



烏丸「アイツ相手でも、流石に一、二体くらいは抜けてくるはずだ。気を抜くなよ。」




三雲「っ…はい」
























あなた「っ〜、流石に硬い…」





南のやたらめったら多いトリオン兵を一掃した反動が来た。




トリオン量が少し減ってきた…?






あなた「だったら……!!」




一点集中!!






グラスホッパーで少し退がり、突進してきたトリオン兵に今度は逆に急接近。




あなた「アステロイド!!」





距離を詰めたせいで反応の遅れたラービットにアステロイドが直撃する。





あなた「まずは一体…っ!」









ドドドドドッ!




あなた「!!」




ガギンッ




緑川「硬っ。なにこいつ」


米屋「ウワサの新型だろ。うじゃうじゃいんなー」


出水「流石に無茶だろ。お前何一人で戦ってんだよ」



あなた「だって、くるってわかってたし」


出水「こんにゃろ…」





緑川「あなた先輩おまたせっす!遊真先輩は?」



あなた「遊真はあっちでブラックトリガーと戦ってる」


米屋「まじか!いいなー!」






よくはないと思う。




助太刀に来てくれた三人に、出水にはああ言ったが内心ほっとした。










出水「よー京介。先輩が助太刀してやるぜ。
泣いて感謝しろよ」



烏丸「泣かないけど感謝はしますよ。アイツだけなの、実はちょっと不安でした。」


出水「アイツなら一人でも大丈夫そうだけどな」


烏丸「C級を基地まで逃がします。迅さんの指示です。敵を引きつけてください」




緑川「迅さん!?」






出水「了解」



















作者(了解って言った時の出水……めっちゃイケメソだよネ……………((ボソッ

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