なんとか本部の連絡通路に辿り着き、修くんが手をかざす。
しかし、
三雲「……ダメです!ドアが開きません!」
あなた「…………」
さっきのイルガー特攻の際に何処か損傷したのか……
どっちにしろここが無理なら別の連絡通路に行くか、直接本部に向かうしかない。
雨取「……!」
あなた「どうかした?」
雨取「追いかけてくる……!二人。すごい速さで……!」
あなた「………!」
三雲「千佳は敵が近づくのを感知できるんです。」
あなた「そんな…レイジさんがベイルアウトしてまだ少ししか……」
「ほっほ、追いついた」
ヴィザ「さすが最新鋭のトリガーですな」
ヒュース「恐縮です」
嘘っ…………
こんなの、いくらなんでも速すぎる……
レプリカ「気をつけろ。老人の方はブラックトリガーだ。」
烏丸「迅さんたちとの合流地点まで退くぞ。C級を連れて行け。修」
三雲「………!!」
あなた「行って!!修くん!はや_______「あなた」
ヒュース「やはりお前はそこにいるべきじゃない。」
あなた「!、どういうこと?」
ヒュース「お前がなぜ本国から逃げ出したのか、俺にはわからない。だがお前は玄界よりもアフトクラトルにいるべきだ。」
そんなのっ……………
ヒュース「俺たちについてこれば、これ以上市街地に被害は出さない。約束する」
あなた「………っ!!」
ヒュース「俺と一緒に、アフトクラトルへ帰ろう。」
すっとヒュースくんの手が差し伸べられる。
そのとき_____________________
ドカン‼︎
私とヒュースくんの間に何かが飛び込んできた。
. .
いや、突進してきた。
迅「あだだだ……これ勢いつきすぎじゃない?レプリカ先生。間に合ったからいいけど……」
土煙がおさまって腰をさすりながら起き上がったのは迅さんだった。
迅さんはこっちを向いて安心したように目を細めるとヒュースくんたちに向き直りきりっと自己紹介をはじめる。
迅「はじめまして、アフトクラトルのみなさん。
俺は実力派エリート迅悠一。
.
悪いがここからは、俺が相手をさせてもらう。」
「「弾」印
六重」
聞き慣れた声。
"印"の掛け声は_____________________
ズドッ
迅「おっと間違えた。「俺が」じゃなくて、「俺たちが」だった」
あなた「遊真っ…!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!