廉
そこから1週間経つのはあっという間やって
妹はさっき家を出て、紫耀先輩の弟くんと見に行った
待ち合わせ場所で待っていると
やっべー浴衣姿の紫耀先輩はとってもカッコよくて、直視出来ひん
それからが1番楽しくて、たこ焼きにかき氷、綿あめや射的をしていると花火の時間になった
と話していると、人の波が押し寄せ紫耀先輩と離れ離れになってしまった
自分がどこにおんのかわからんくなってしまった
チャラ男「ねぇ君お兄さんと遊ばない?」
チャラ男「ここではあれだからもっと人気のない所に行こうか」
相手も油断していたのか振り払った手は直ぐに解け、遠くへと走った
慣れない下駄なんか履いて足が痛い
ドーン
俺の気持ちと違う、明るく上がる花火
おーという周りの声が聞こえる
そして花火はパラパラと儚く散っていく
だけど、次の花火が打ち上がる
走ってきたのか、息が上がっている紫耀先輩
怖い思いをして、ひとりぼっちでいて心が弱っていた俺は紫耀先輩に
抱きついた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!