好きな人があがってくるのを
バイト先のバックヤードで待っていた。
でもなかなか好きな人は現れずに、
ただ時間だけが過ぎていった。
30分くらい時間が経って、
好きな人はバイトからあがっていなかったが、ふとバックヤードに来たのです。
いまだ、
言うんだわたし、
なかなか言えない……
ふッと息が詰まるような感覚で
やっと言った言葉は、
「いやあ〜〇〇さん今日でラストとか寂しいですね〜
あ、ライン交換しませんか?笑」
……好きって言わんのかい。
ばかだなあ、すぐにそのとき言って、はい、 さよならーってしたらいいものの。
意気地無し。
ばか、あほ、ほんとばか
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。