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第17話

想いを伝える方法
音静チヅル
音静チヅル
まだ、そんなに長い間過ごしたわけではありませんし
困らせたり、泣かせてしまったりしましたが
音静チヅル
音静チヅル
僕は本気で──先輩が、好きです
真っ直ぐな視線。

目が離せない。
私は唾を飲み込んで、言葉を選ぶように


ゆっくりゆっくり、自分の心と向き合った。
栗原ミキ
栗原ミキ
私を好きになってくれてありがとう
栗原ミキ
栗原ミキ
でも……ごめんなさい
栗原ミキ
栗原ミキ
私には、好きな人がいるから
ふ、と音静くんが笑った。
音静チヅル
音静チヅル
知ってますよ
音静くんは軽い足取りでドアまで行くと、そのドアを軽快に開いた。
音静チヅル
音静チヅル
盗み聞きなんてマナーがなってないですよ、せーんぱい
那津岡アカネ
那津岡アカネ
……!おと、しず…
音静チヅル
音静チヅル
まぁ、小さな声で話したので聞こえてないでしょうけど
先輩が心配するような僕の暴走はありませんでしたよ
僕だって理性くらい持ってますから
ドアの向こうに、アカネがいたらしい。
気づかなかった。
音静チヅル
音静チヅル
ほら、栗原先輩を一人にするつもりですか?
入った入った
那津岡アカネ
那津岡アカネ
え、おい?
音静チヅル
音静チヅル
泣かせたら承知しませんから
教室の中にアカネを押しやると、自分はさっさと出てドアを閉めてしまう。
足音がどんどん遠ざかり──聞こえなくなった。



音静くんも遠くに行ってしまって、



私と、アカネの




二人きり。
那津岡アカネ
那津岡アカネ
あー、なんだ、その……えーっと
栗原ミキ
栗原ミキ
もうすぐ、学園祭が終わるね
校舎の三階から見下ろしているから、だんだん帰っていくお客がよく見えた。
少しずつ寂しくなっていく。

那津岡アカネ
那津岡アカネ
そう、だな
アカネが隣にやって来た。


笑いかければ、顔を赤らめてそっぽを向いてしまう。
那津岡アカネ
那津岡アカネ
なぁ、俺……さ
栗原ミキ
栗原ミキ
私、アカネのことが好きだよ
断られる前に言ってしまおう、と。
私はアカネの言葉に被せるように言った。

卑怯かもしれないけど


遠回しに断られたくなかったから。


──今までは、幼馴染みとしか見ていなかった、はずだ。

なのに、いつの間にかアカネといることが当たり前になっていて。
アカネと、もっと一緒にいたいと思った。


あの綺麗な女の子たちに取られたくない、って。





さっきとは比べ物にならないくらいうるさい心臓を押さえながら、


アカネを見上げる。



アカネの顔は真っ赤になっていた。
那津岡アカネ
那津岡アカネ
……俺も、お前のことが好きだ
ずっと前から
息が。



止まりそうなくらい



止まってしまってもいいと思うくらい




その言葉が嬉しくて。


どちらからともなく、顔が近づいた。





アカネの瞳に私が映る。

私の瞳にも、きっとアカネしかうつっていない。








二人の影が、重なった。