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第10話

ある出来事ー①
音静チヅル
音静チヅル
そういえば、見に来てくれるんですよね?
ミスターコンの本選
席を取っておきましょうか、と優しく聞いてくれる後輩がありがたい。


だけど。
栗原ミキ
栗原ミキ
ごめんね。見るつもりはないの
音静チヅル
音静チヅル
あー…メイド喫茶の方と時間被ってます?
栗原ミキ
栗原ミキ
ううん、そんなことはないんだけど
ただ。
栗原ミキ
栗原ミキ
私は、高校生活を楽しまないから。
こういう、青春みたいな行事とかは、極力参加しないようにしてるの
音静チヅル
音静チヅル
え? それってどういうことですか?
疑問に思うのも仕方ないだろう。

でも、これはずっと前から決めていたことだから。
栗原ミキ
栗原ミキ
私は、ある人から『青春を楽しまないように』言われているから
【あの出来事】は。


私にとって忘れ難いもので。
青春を楽しまないようにしようと決意するには十分なもので。


だから。
音静チヅル
音静チヅル
そんな酷いこと…!
おかしいですよ、誰です、そんなこと言ったの!
うーん。

そうだなぁ。
栗原ミキ
栗原ミキ
私の……大事な人、かな
栗原ミキ
栗原ミキ
近所のお姉さんだったの。
物凄く優しくて、私は大好きだった
あの人のことを思い出すと自然と笑みが溢れた。
音静チヅル
音静チヅル
詳しく聞いてもいいですか?
音静チヅル
音静チヅル
先輩のこと、たくさん知りたいので
音静くんが真剣な表情で言ってくれる。

重い話になってしまうけど、良いだろうか。



私たちはシャッター商店街の端のほうで雨宿りしながら話すことにした。
栗原ミキ
栗原ミキ
あれは……雨の日で。
川の水量がいつもより多かった
濁った流れの速い川は、大事なものをのみこんで、遠くへ連れていってしまうような。
そんな不安を与えてきた。