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第18話

エピローグ 私は青春を壊さない
音静チヅル
音静チヅル
あぁ、因みに僕と先輩はお互いにほっぺなので
ファーストキッスおめでとうございますー
ぱちぱちぱちー、と口で拍手音を鳴らす音静くんは、学園祭からちょっと変わった。



あのアピールタイムで、ロックを熱唱したらしい。
周囲との人間関係も変化したとのことだ。
那津岡アカネ
那津岡アカネ
ふぁーすときっっ……!?
顔を赤くするアカネ。
茜色のアカネ。
栗原ミキ
栗原ミキ
なかなかのダジャレ……
しみじみしながら腕を組む。
アカネは『ご褒美』を唇同士だと思っていたらしく、ファーストキスと知って目を回している。
うーん、ファーストキスって案外、親とやっていたりしそうなものだけど。
そこは言わぬが花というやつだろう。
美麻アリサ
美麻アリサ
ミキー! 今度これ着てくれないー?
アリサが目を輝かせ、私にスマホの画面を見せてきた。
そこに映るのは……猫耳メイド。
栗原ミキ
栗原ミキ
い や だ !
美麻アリサ
美麻アリサ
ええーっ、そこをなんとか!
しがみついてくるアリサを引き剥がし、私はむぅ、と頬を膨らませる。

猫耳なんて似合うわけがないのに。
栗原ミキ
栗原ミキ
音静くんなら似合うかもしれないけど
音静チヅル
音静チヅル
えぇっ!?
那津岡アカネ
那津岡アカネ
あははは、いいな。猫耳ロックンローラーって新しいんじゃない?
アカネも変わった。


ふとした瞬間に、前のような。
太陽みたいに眩しい笑顔を見せるようになった。



それがすごく嬉しくて。
美麻アリサ
美麻アリサ
おお? ミキ、那津岡くんに見とれてるの?
栗原ミキ
栗原ミキ
違う違う。アカネにも似合うかなーって
那津岡アカネ
那津岡アカネ
はぁっ!?
栗原ミキ
栗原ミキ
顔が良いしなんでも似合うと思うよ?
音静チヅル
音静チヅル
いいですね!
きっと似合いますよ!
すごい勢いで音静くんが賛同してくれた。
那津岡アカネ
那津岡アカネ
おい音静ーっ!
音静チヅル
音静チヅル
さっきの仕返しですよ!
ふと、アカネと肩がぶつかって顔を見合わせる。

なんだかおかしくなって、声をあげて笑った。
凄く幸せで楽しい『青春』。


壊れなかった……壊さなかった『青春』の時間。



これは、私の宝物だ。