─丈くんside─
とりあえず、大橋をおぶって近くのホテルに入った。
「風呂入っといで。あ、1人で入れる?」
「ん、大丈夫」
「なんかあったら言って」
「うん、ありがとう」
大橋がお風呂に入ってる間、めちゃくちゃイライラしてた。襲ったヤツらに対しても、助けに行けなかった俺自身にも。
「ちっ、くそっ」
そう言って、ベッドに拳を振り落とした。
俺が助けに行けてたら、大橋は傷つかずに済んだし、体も、触られることなかった。全部、俺の責任。見てることしか出来なかった俺が、腹立つ。
「丈くん」
「?ん?」
「パジャマみたいなのない?バスローブとか」
「あ、あるで。持ってく」
「ありがとう」
泊まる予定なかったもんな。
このホテルはバスローブか。スっとドアの隙間からバスローブを手渡した。
数分して、大橋はバスローブを巻いて、髪を濡らしたまま、こっちに来た。
「大丈夫やった?」
「ん、まだなんか変な感じする」
「ごめんな。近くにいたくせに、なんもできなくて」
「大丈夫。これ、必死になってくれた証拠やろ?丈くんの方が怪我してるやん笑」
「あぁ、あ、気づかなかった」
大橋に腕を掴まれて、初めて自分が怪我してるのに気づいた。紐を取ろうってもがいてたから、擦れて、皮むけたっぽい。
「丈くん」
「ん?」
「お願いがある」
「何?」
「和也って言って」
「は?」
「和也って呼びながら、上書きして欲しい」
「えっ」
つまり、今日抱けって言われる?いや無理やろ。今日の今日やで?犯されたばっかで大橋がきついやろ。
「お願い。嫌なんや、あの人たちのがずっと残ってて。丈くんで上書きして欲しい。あの人たちのを消して欲しい」
「·····はぁ、わかった。けど、大橋が、、、あ、和也が、きつかったら言って。すぐやめるから」
「うん、ありがと」
そう言った大橋に、優しくキスして、頃合いみて舌を絡ませながら、優しくバスローブの紐を解いて、ベッドに倒した。
「ん、んぅっ、んむっ///」
「っ、はぁ、指入れるで?」
「んっ、んあっ、はぁっ」
うわ、緩…
いつもはもうちょいきつくて、ちゃんと解さないとって気持ちになるのに…
「あ゙っ!?じょ、くっ?はぁっ、はぁ」
ほら、一気に3本も簡単に入る。あいつらでここ広げられてて、いい気ではないよな。
「和也、、もういい?」
「うん?いいよ」
「ん、挿れるな」
あいつらもバックでやったから、俺もバックで挿れた。
「ん゙〜〜ッ、はっ、はぁっ」
「すんなり挿入るな…」
「えっ?なんか言った?」
「なんも」
「うぁ゙っ!?あ、んっ!じょ、くっ?!」
「はぁ、っ、あいつら、どこ擦った?」
「んぁ、ぁ、はっ、奥とっ、お腹側のっ、ゔっ!んんっ!!///」
「ここ?」
「あっ、はっ、はぁ、ん゙〜〜ッ、ん゙ん゙っ!」
大橋は、喋ろうとしても喘ぎ声にしかならないから、必死に何度も頷いた。
お腹側のここって、大橋のいいとこやん。奥もそうやけど…
「あいつらにやられて、っ、気持ちよかった?」
「ん゙っ!じょ、くんっ!はっ、うぅっ///」
「どっち?」
「あ゙っ!激しっ、い〜〜ッ!」
あ、イったな今。
「ん、はっ、はぁっ、あっ!ん゙ん゙!」
「どっちって聞いてるやん」
「あっ、ん、きもちっ、よくなかったっ!からっ!」
「俺のがいい?」
「ぅんっ、うんっ、じょうくっ、の方がっ、はぁっ、いぃっ」
「ならいい。ん、はぁ、和也っ、いくで?」
「んん、んっ、はっ、あ゙っ!」
「はっ、はぁっ、はぁっ、はぁ」
最奥に差し込んで、幕の中に欲望を吐き出した。大橋の中から抜けると、大橋はクタッてベッドに倒れて、ずっと痙攣してた。
「ごめん。やりすぎた」
「はぁ、っ、ん…」
壊してまった…
優しくしようとしてたのに、あいつらでイってた大橋に、少しイラついた。
「丈くん」
「ん?」
「ありがとう。でも、ナカ出してほしかった」
「また今度な」
「ふふ、うん」
水持ってこようと、大橋の頭を撫でてベッドから降りて、戻ると、大橋は眠ってた。
「おやすみ」
チュッて額にキスして、大橋の隣で俺も寝た。
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和さんからのリクエスト、丈くんと大橋くんが攫われて、モブ2、3人に大橋くんが最後まで襲われてるのを黙って見ることしか出来なかった丈くんが、その後めちゃくちゃ激しく上書きする、です!
リクエスト、ありがとうございました🙇♀️✨
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。