─丈くんside─
今日は、大橋の誕生日。それと、ハグの日らしい。
謙杜が「今日ハグの日らしいで」って言ってた。だから、大橋のいないとこで6人で話し合って、誕生日を祝うってことで、みんなでハグしようってなった。
みんなお風呂から上がって、大橋以外が1列に並んだ。
大橋は嬉しそうにニヤニヤしながらそう言った。
今並んでる順番は、左から
俺、大吾、流星、謙杜、みっちー、恭平
ため息すると、隣にいた大吾が、そう反応してきた。
恭平が手を広げると、大橋はぎゅっと恭平とハグした。
10秒くらい、抱き合ったあと、大橋は1歩後ろに下がって、1歩横に進んだ。
みっちーの前に大橋が来ると、みっちーは嬉しそうに、手を広げて、大橋を迎えた。
大橋はみっちーの体に顔をスリスリしながら、めちゃくちゃ嬉しそうに笑ってた。
そして、次に謙杜。
そう言いながら、大橋が腕の中に入ってくるのを待ってた。
同じくらいの身長やからって、ほっぺスリスリして、離れた。
次に流星の前に来た大橋は、今までで1番嬉しそうな、幸せそうな顔をした。
ニヤニヤしながら、流星に抱きついた大橋は、多分、すっごい力入れてるんやろな。流星が苦しそうに後ずさってる。
さすがに怒ったか、大吾が咳払いをすると、大橋はやっと流星から離れた。確かに今までで1番長くハグしてた。
大橋が大吾の前に来ると、大吾は、さっきので怒ってるのか、みんなみたいに手を広げることはしなかった。
ええよって言うみたいに合図をすると、大橋は大吾にハグした。大吾は、背中を片手で軽く叩く程度で、ギューとはしてなかった。
そして最後に、俺の番。
大橋は俺の前に来ると、照れたみたいに、頬を緩ませた。
こいつ、、、覚えとれよ…
腕回せって合図してきて、仕方なく、回してあげた。
あいつら………
おかげさまで、数十分、ずっと抱きつかれてたわ。まぁ、大橋誕生日やし、、今日は特別に許したけど。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。