…………………………!作者より!……………………………
注:この後本編あります!
この場をお借りして、皆さんに宣伝したい作品があります〜!
いつも見ているしずくさん(『向日葵みたいに笑う君は。』の作者様!)の最新作です!
うんもう、個人的にクロスオーバー作品大好き!
通知来た瞬間に開いたもん笑
みんなも良かったら見てね〜👍
それでは〜!本編へGo!!!!
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翌朝、学校に着くと1番に山口くんに声をかけられた。
山口「白布さん、昨日さ________」
あなたのあなた「本当にごめん…っ!さすがに踏むのはやりすぎたから。……反省してる」
私の落ち込みように余程驚いたのか、「あ、別に怒るつもりじゃなくて……」と山口くんもしどろもどろになった。
山口「あの後ツッキーとさ……、」
あなたのあなた「…?」
〜山口side〜
山口「……なんであの時白布さんに踏まれたんだろ…?」
月島「心当たり無い訳?」
山口「無いことも、ないけど……ほら、俺白布さんのお兄さんだって先輩たちに言おうとしたじゃ________」
俺がそう話していると、隣にいたツッキーがいつの間にか視界の横から消えていた。
慌てて立ち止まって振り返ると、数歩後ろにツッキーは立って、まっすぐに俺の目を見ていた。
月島「……それが嫌だったんじゃないの、」
山口「…ツッキーは、白布さんから何か聞いてるの…?」
月島「………別に。ただの勘」
そうボソッと吐き捨てるように言うと、スっと俺を抜かして先へと進む。
……やっぱり、ツッキーは俺の考えるよりももっと先を考えてるんだな、
山口「待ってよ、ツッキー!」
そこまで白布さんの気持ちを考えてなかった、自分の浅はかな思考に腹をたてながら、
……同時に、白布さんの気持ちを汲み取ってあげられるツッキーを、羨ましいと思ってしまった。
〜あなたのあなたside〜
あなたのあなた「山口くん、どうかしたの……?」
急に黙り込んだ山口くんにそう尋ねると、我に返ったのか、ハッとしたような表情になると、
山口「いや、なんでもない…。ごめんね、引き留めちゃって」
そう言って笑って誤魔化した。
正直違和感はあったけど、あんまり深くまで追求するつもりもなかったし、「全然いいよ、」と言って私も自分の席に荷物を下ろす。
月島「……あのさ、」
机にうつ伏せ状態だった月島くんが、突然上半身を起こした。
あなたのあなた「あ、月島くん…おはよう、」
月島「……昨日さ」
あ、おはようはスルーですか、そうですか、
挨拶を無視されたことに、少々イラつきながら月島くんの言葉に耳を傾けると、
月島「ちゃんと笑えてたじゃん」
“ちゃんと”って言葉をわざわざ付けたのは、多分この前の月島くんの、
『作り物の笑い方ってこと。』
って発言があったからだ。
あの時以来、会話もままならなかったのに、今日突然そんな事を言われるのだから、私の頭の中は???でいっぱいだった。
月島「……マネージャー、やればいいのに」
あなたのあなた「へ?」
いやいやいや、ほんとにどうした月島くん。
私が顔全体で“意味不明”という表情をしていたのが伝わったのか、月島くんはめんどくさそうに「だから、」と言葉を続けた。
月島「……素で笑える場所、見つかったんじゃないの。」
……烏野は白鳥沢ほど強くない。
けど、チーム全体の仲の良さはスゴく良いと思う。
場を盛り上げてくれる先輩や、頼れる頼もしい先輩、優しく時にはイタズラっ子のような先輩、試合中になるとすごく頼りがいのある先輩、
明るくて太陽みたいな男の子、無口で何考えてるかあんまり掴めない男の子、控えめだけど何かと心配してくれるクラスメイト、
そして、目の前のこの人。
個性的なチームだと思うと同時に、このみんなの中で一緒に笑いあったり、悔しかっだりできたら、……どれだけいいんだろうなぁ。
…けど、もう関わらないって決めたから。
心から応援したいと思うのは、白鳥沢で、お兄ちゃんで、………烏野じゃない。
東峰先輩はきっともう大丈夫。後ろに頼もしいチームメイトがいてくれること、それの意味に気づけたから。
あなたのあなた「確かに、バレーはすごく好きだし、昨日は楽しかった。……けど、」
一旦そこで言葉を切ると、言おうか言わまいか悩んだ言葉を、吐き出す息と一緒に告げた。
あなたのあなた「……ごめん。もうコートには行かないから。」
月島くんの無言の反応が気まづくて、私はそっと教室から出た。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。