第30話

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2026/06/14 11:59 更新




ご馳走様でしたと二人で手を合わせる。
なんだか遠足みたいだねと言って二人で笑う。

辰.「海で遊んだの久々だわー、」
私.「私もです、楽しかったです」
さっきと同じように隣り合わせになるように座る。

辰.「どうここ、凄いでしょ」
私.「はい。久しぶりに来ましたね」
辰.「どーする?何時に帰る?」

  「同じ学校の人とあったら気まずいもんな」
そうだった。すっかり忘れてた。
学校をサボったんだった。
辰.「まー逆方向だから誰とも会わないだろうけどね」

なんだか、


私.「帰りたくないなぁ、」


ため息と共に小さく漏らした。

それを聞いた先輩はそうだねと小さく笑う。

そこからはなぜかどっちも言葉を発することはなく。

ただ静かに海を眺めた。


私.「あの…先輩。」
辰.「んー?」


私.「…先輩は、今どうして」


  「そんなに泣きそうな顔してるんですか、?」



先輩にそう問いかけると、先輩はしばらく黙った後にゆっくりと口を開けた。


辰.「……なんでもないよ。ただ、しんみりしちゃってただけ。」

無理矢理作ったであろう笑顔を向けて、立ち上がった。

辰.「帰ろう。暗くなってきたからね。」
私.「……はい。」


私は、これ以上踏み込むべきではない。


波の音がそう言っているような気がして。




そこから約2週間、深澤先輩は学校を休んだ。


夢.「…あなた、大丈夫?」
私.「うん……」
夢.「………」
私.「…うそ。大丈夫じゃないかも」
夢.「うん、だよね」


先輩がいない学校は、ものすごく苦しかった。寂しかった。
いちばんは「 会いたい 」の感情が大きかった。

先輩はきっと何か悩んでいるのだろう。

私が分からないのなら、誰かに聞くべきかもしれない。

そう思って、私は夢花と3年生のフロアへ向かった。




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