ー回想終了ー
こんなことを思い出しながら乗った夜のバイクは
何故かすごく懐かしくあたたかい気持ちになった。
かなり夜も更けてそこら辺のチンピラ達が
騒がしくなり始めた
そろそろ帰らないとドラケンくんが心配するかな
でもいつも思うことがある。
マイキーとの散歩してる時はいつも笑顔で
話してくれてても感情が全く感じられない
お兄さんの話だって辛いはず、苦しいはず、
憎いはず、なのに全然感情を、表に出さない
なんで?どうしてそんなに笑顔で話し続けられるの?
そうやって思い詰めていると自然とマイキーの腰に
回した腕がぎゅっと一瞬強くなってしまった
するとギュッとアクセルを踏んで飛ばした
夜風があたって寒いはずなのに
マイキーの背中が温かくて帰りたくないって
思ってしまった
ブーーーン
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。